松下和彦
2016年3月13日20時47分
航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)で13日にあった航空祭で、松島基地(宮城県)所属の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が編隊飛行をした。地元の春日井市などは「住宅密集地に近い」などとして昨年に続き中止を求めていた。
この日は6機が編隊を組み、スモークでさくらや大きなハートを描いた。昨年と同様、宙返りなどの曲技飛行はしなかった。飛行時間は昨年より数分長い約25分だった。
空自は、ブルーインパルスを東日本大震災からの復興の象徴と位置づけ、飛行に反対する地元には、「総合的に判断して実施する」と説明していた。
44年ぶりの昨年の飛行の際には春日井市、小牧市、豊山町が「2市1町の総意」として中止を申し入れた。今月7日には、春日井市と市議会、住民による協議会が「絶対に容認できない」と抗議していた。13日、伊藤太・春日井市長は「地域住民の理解を得ないまま実施したことは非常に残念だ」とコメントした。
小牧基地によると、航空祭への来場者は6万6千人で、昨年の7万3千人を下回った。(松下和彦)
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朝日新聞社会部
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