土鍋を使って、ご飯を炊いてみました。
と言うか、実はいつも土鍋でご飯を炊いています。我が家には炊飯器がないからです。
土鍋でご飯を炊くようになってから、2年以上経ったでしょうか。
慣れると意外と簡単なのですよ。火をつけたり消したりする作業は必要だけど、それ以外の手間は炊飯器とあまり変わりありません。
そして、美味しい!
最近の高級な炊飯器で炊いたご飯は食べたことがないので、比べることはできませんが、土鍋で炊いたご飯はどうやったって不思議とおいしいのです。
そんなわけなので、土鍋で炊いた絶品のご飯を使って、今回はカレーをいただきたいと思います。
土鍋で米を炊く生活をおすすめしたい
こちらが、我が家で米を炊くときに使用している土鍋です。長谷園(伊賀焼の窯元)の「かまどさん」という米炊き用の土鍋です。
大きさは三合炊きです。他にも「5合炊き」と「2合炊き」のかまどさんが売られているようですが、うちの家族は僕と妻の2人なので3合炊がちょうど良かったのです。
お粥とか、炊き込みご飯なんかも、この土鍋で作れちゃうのですよ。一応、米を炊くための土鍋ではあるのだけれども、普通にそれ以外の料理も作れます。まあ、我が家ではご飯を炊く専用の土鍋となっていますけどね。
この土鍋は3つのパーツに分かれていて、蓋が2重構造になっています。
僕には、理屈はよくわかりませんが、2つの蓋があるおかげで、いい感じに米が炊けるということなのでしょうね〜
実は、以前上蓋を落としてしまったことがありまして、金色の部分は、そのとき取っ手の部分が割れてしまった場所です。これ、自分で金継ぎして直しました。一応、金箔使っていますが、金継ぎと呼んでよいかわからない簡易的やり方ですけどね。
まあ、今回の話とは関係ない話なのですが、念のため。
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米を研ぐ
さて、これからご飯を炊くわけなのですが、その前に米を研がなくてはなりません。
土鍋(かまどさん)での米炊きには、ざると大きめのステンレスボウルを使用します。これは、この土鍋を買った時に付属していた説明書に書いてあった方法です。
ざるを使って、米研ぎをするとすっごく楽ちんなのです。
今回は三合炊くので、三合分の米をざるに入れます。
そして、そのまま米研ぎをします。研いだら水を捨てて・・・という行動を三回繰り返します。
米研ぎが完了したら、ざるを水から上げて、水分を切ります。
そして、そのまま土鍋に研ぎ終わった米を投入します。
もちろん、ざるを使用しないで土鍋で米研ぎをすることも不可能ではありません。ただ、この土鍋、けっこう重たいのですよね。すっごい、やりにくいですよ。それに、土鍋の底の部分が濡れて、それで火にかけてしまうと割れの原因になってしまうこともあるそうです。
内部の形状的にも、抜け勾配になっていないので、水を流しにくいです。
なので、土鍋で米を研いじゃうと、けっこう苦労することになりますから、ざるを使って米研ぎをすることが推奨されているのでしょうね。
水を入れる
水は一合につき、200cc必要です。200ccの計量カップ一杯分なのでわかりやすいですね。
ちなみに、米1合の重さは150グラムくらいです。体積で言うと180mlだそうです。
今回は三合のご飯を炊くので、200ccの計量カップ3杯分、つまり600ccの水を入れました。
蓋をして吸水させる
水を入れたらば、蓋をして吸水させます。
この時、中蓋を忘れないように気をつけましょう。
それと、2つの蓋を閉めた時の蓋の穴の配置が重要なのだそうです。中蓋の2つの穴と、上蓋の1つの穴の位置が垂直になるようにセットします。
●← 中蓋の穴 →●
●←上蓋の穴
↑↑↑※土鍋を閉めた時に真上から見た時の穴の位置の図
詳しい理由は知らないけど、説明書にそう書いてありました。きっと、炊飯時の土鍋の内部の圧力を、この位置にすることで最適化しているとかそう言う感じの理由なのでしょうね。
蓋を閉めたら20分ほど給水します。
ただし、時間がない時は吸水しなくても、普通においしく炊きあがりますよ。経験上ね。
吸水しなければ、炊飯器を使うよりも早く出来上がるので、そういう意味でもおすすめですよ。
機械と違って、融通が効くのも土鍋の魅力の一つなのですよね。
米を炊く
さて、土鍋をガスコンロの上に乗せて、米を炊き始めますよ〜
↑火の強さは適当なのだけど、このくらいです。そこそこ強火でOKです。
徐々にご飯が炊ける良い香りがしてくるのですよね〜。食欲がそそってしまいます。
上蓋の穴から、シューッと湯気が出てきたら、そこから2分間待って火を止めます。ね、簡単でしょ?
普段だと、湯気が出てから2分してから火を止めるのだけれども、このままもう少し待ってから火を止めるようにすると、「おこげ」を楽しむこともできるのですよ。湯気が出て始めてから火を止めるまでの時間は、お好みで加減すると良いですね。
穴から湯気がめっちゃ出てるのだけど、わかるかな?
2分経って、火を止めたらば、このままさらに15分間蒸らして、完成です。
吸水→米炊き→蒸らしで、約50分位ですね。
さっきもちょっと書いたけど、時間がない時は吸水の時間は省いても大丈夫です。蒸らす時間は、15分くらいはほしいところだけど、もうちょい短くても問題無いです。普通に食べられますよ。
吸水や蒸らしを短めにしてしまえば、15〜20分くらいで炊きあがらせることもできます。もちろん、食感とか、ふっくら感とかそういうのは少しだけ落ちる気はしますが、まあ、おいしく食べれるレベルだと思います。(安い炊飯器で炊くよりは美味しいご飯です。)
蓋を開ける
蒸らしが終わったら、蓋を開けます。
この瞬間はたまりませんねぇ。湯気とともに現れる、白い炊きたてご飯とその香りがいい感じです。
しゃもじで全体を軽くふわっと混ぜてと。
もうね、写真だと全然伝わらないと思うのだけれども、すっごく米が立ってるのね。芯が絶妙に残ってて、それでいてふっくらしているご飯なのですよ。
いい匂い。
土鍋でご飯を炊き始めてから、ベチャベチャご飯とはお別れしました。
白いご飯のまま食べてもいいし、おにぎりを作っても非常に美味しいです。納豆ご飯とか卵かけご飯も良いですよね〜
土鍋で炊いたご飯は、ご飯の味を活かせる食べ方をしたくなってしまいますね。
目玉焼きを焼いて乗せる
さて、今回はちょうどカレーの作りおきがあるので、土鍋ごはんでカレーをいただくことにします。
ちなみに、↑↑昨日書いた記事で紹介したストウブの鍋でもご飯を炊くことは出来るんですよ。これもまた、土鍋に負けないくらいに美味しいご飯が炊けます。これに関しては、また今度の機会に紹介したいと思います。
さて、カレーはすでに出来上がっている状態なので、そのまま盛り付ければ完成なのですが、せっかくなので、目玉焼きを作って、カレーに乗せてしまいましょう。
我が家には、現在、テフロン加工のフライパンが、この卵焼き器しかありません。鉄のフライパンだと、油断しているとくっついたりすることもあるので、今回は横着してこの卵焼き器で目玉焼きを焼いちゃいます。
塩(クレイジーソルト)と黒胡椒をかけて、カレーライスの上に乗せてしまいますよぉ。
カレーを食す
完成です。カレーの時は、黄身の部分が半熟なのが好き。卵焼き器で焼いた目玉焼きだから形は不格好だけど、味が美味しければ問題ない!
やっぱりカレーと炊きたてご飯の組み合わせは鉄板ですよね〜。
カレーは、作ってから日数が経っているので、昨日よりもさらにおいしく感じられます。
そして何よりも、この炊きたての土鍋ご飯が最高です。なんだろう、上手く説明できないけど、いい感じに炊けてるご飯と一緒だと、基本的に食事は何でもおいしくなっちゃうのですよねぇ。不思議!
ちなみに、余ったご飯は冷凍して保存しておきます。でも、まあ炊きたてご飯にはかなわないのだけれども、土鍋で炊いたご飯は冷凍してもわりとイケる味だと、個人的には思っております。
このご飯だったら、何杯でも食べられます!
・・・と言うのは嘘だけど、カレーの時なんかは、炊きたてだとついつい大盛りにしてしまいますね。
自宅で炊く米が美味しいと、幸せな気分になります。やっぱり、日本人だからかなあ・・・
まとめ
米を土鍋で炊くのって、意外と簡単です。
まあ、慣れるまでは覚えることも少しだけあるし面倒に感じるものだとは思います。僕も当時はそうでした。
でも、この記事を最初から読んでもらえばわかると思うのだけれども、そんなに手間がかかるわけではないのですよ。何よりも、おいしく炊ける!
米を研いで、吸水して、炊いて、蒸らして・・・食後は普通に土鍋を洗って乾かせばOKです。強いて言えば、炊飯器のお釜よりも重たいのが欠点かな。洗うときは、腕力のない女性などだと苦労するかもしれません。
あ、それと保温も出来ないですね。まあ、保温は炊飯器を使っていた時代もあまりやらなかったけど。
現在は、完全に炊飯器無しの生活に慣れてしまいました。というか、もう戻れないと思います。(高級な炊飯器で、土鍋よりも美味しく米を炊けるのであれば話は別だけどね。そんなの買うお金ないけど・・・)
ガスコンロが2口あれば、片方で味噌汁とか作りながらご飯炊いて、その間に食材を切っておいて、ご飯が炊きあがったら、蒸らしている間に炒めもの作ったりとか・・・そうやって手順を考えれば、調理の効率が下がることも全くないと思います。
以上、我が家の土鍋(かまどさん)で炊いたご飯の話でした。
カレー美味しかった!ごちそうさんです。