生後4ヶ月頃には、ほとんどの赤ちゃんの首がすわります。
赤ちゃんは、首がすわると、頭を自由に動かせるようになって視界が広がり、興味の幅が広がって動きのバリエーションも増えていきます。
また、喜怒哀楽をはじめ感情を身体や態度で表現する力がついてきますし、喃語の種類も増えていきます。
それに伴い、知育の幅もグンと広がります。
このページでは、生後4ヶ月の赤ちゃんの成長、知育の方法、おすすめの知育玩具について紹介します。
生後4ヶ月の赤ちゃんの成長
授乳のリズムが一定になり、授乳回数は1日5~6回くらいになります。
生後5ヶ月頃には離乳食を始めることになるので、生後4ヶ月頃が一番母乳やミルクを飲む量が多い時期です。
昼と夜の区別がつくようになり、昼に起きて遊び、夜はぐっすり眠るという生活リズムの基礎がつくられ始めます。
首がすわったことで、頭を自由に動かせるようになり、自分の周りにある物に興味を示して、腕を伸ばして触ったり、口に入れたりしようとします。
夜泣きを始める赤ちゃんも出ていきます。
生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重
・男の子
身長:59.9cm~68.5cm
体重:5,670g~8,720g
・女の子
身長:58.2cm~66.8cm
体重:5,350g~8,180g
体重の増加はゆるやかになり、ぽっちゃりしていた身体は、筋肉がついて少しずつ引き締まっていきます。
生後4ヶ月の赤ちゃんの身体
- 目:視力は0.04~0.08くらいで、目の焦点が定まるようになります。人の顔や物の輪郭がぼんやりと分かり、目、鼻、髪、歯なども区別できます。
- 鼻:人や物、食べ物など周囲のにおいをかぎ分けられています。
- 耳:パパママの声に反応して、声がした方を向くようになります。喃語で返事したり、ニコッと笑ったりして反応してくれることもあります。
- 口:物の形、大きさ、感触などを学習するために、何でも口に入れたり舐めたりしようとします。唾液の分泌が増え、よだれを垂れ流すようになります。
- 首: ほとんどの赤ちゃんの首がすわり、頭を自由に動かせるようになります。縦抱っこしたり、抱っこ紐でおんぶしたりできるようになります。
- 手:手を伸ばして近くにある物を掴もうとします。把握反射(原子反射)は消失していきます。
- 足:バタバタさせたり、上に持ち上げたりできるようになります。足をもう一方の足の上に交差させて、寝返りしそうになることもあります。足の把握反射(原子反射)はまだ残っていることが多いものです。
- 表情:喜怒哀楽をはじめ感情を表す表情のバリエーションが増えていきます。
- 運動機能:首がすわり、顔や手足を自由に動かせるようになります。身体を動かすことで、寝返り、寝返り返り、ズリバイ、ハイハイなど次のステップに進むのに必要な筋肉がついていきます。
生後4ヶ月の赤ちゃんの知育
生後4ヶ月の大きな特徴は、ほとんどの赤ちゃんの首がすわることです。
首がすわることで視界が広がり、興味を向ける範囲も格段に広くなっていきます。
赤ちゃんは、興味を持った身近な物に手を伸ばして掴み、口に入れて確認作業を繰り返します。
この動作によって、たくさんの刺激が脳に送られ、神経回路がドンドン繋がっていきます。
生後4ヶ月の赤ちゃんには、赤ちゃんの興味関心の幅を広げたり、赤ちゃんが自発的に始めた行動を伸ばしたりする知育が効果的です。
- ノーゴー行動(反応)を教える
- 喃語で会話ごっこする
- 物の名前を教える
- 「いないいないばあ」で遊ぶ
- 色々な物に触れさせる、なめさせる
- 鏡を見ながら遊ばせる
- 赤ちゃんの成長に応じた知育玩具を渡す
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おすすめの知育玩具
生後4ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃは、鏡です。
新生児期から生後3ヶ月までの知育で紹介したオルゴールメリー、ガラガラ、ベビージム、お人形、オーボール、おきあがりこぼし、布絵本、歯がため、音の出るぬいぐるみは、引き続き知育玩具としておすすめです。
お人形のボタン、オルゴールメリーのねじや小さいおもちゃなどは誤飲の危険があるので、赤ちゃんに渡す前に確認しておきましょう。
鏡
「鏡って知育に役立つの?」と思うかもしれませんが、立派な知育玩具です。
赤ちゃんは、鏡に映っているのが自分だと気づくことで「自分」を認識し、「自分」とそれ以外の人を区別できるようになります。
生後4ヶ月頃はまだ、鏡に映るのが自分だと認識できていませんが、不思議そうに何度ものぞき込み、鏡に向かってニコッと笑ったり、「ぶーぶー」と文句を言ったりして遊びます。
これを繰り返すことが、「自分」を認識するのを早めることになりますし、表情を豊かにする効果もあります。
赤ちゃん用の鏡には、ベビーベッド取り付けタイプでも手鏡タイプがあります。
いずれも割れない素材が使用されているので、安心して赤ちゃんに渡すことができます。
パパママの鏡は、割れる危険があるのでおすすめできません。
どうしても渡す場合は、赤ちゃんが鏡に触れている間はそばで見守ってあげましょう。
布絵本
布絵本とは、読み聞かせるためではなく、赤ちゃんが見て触って遊ぶための絵本です。
赤ちゃんは、布絵本の触り心地やカラフルな絵柄に夢中になります。
布でできているので、口に入れても問題ありませんし、誤って頭にぶつけてもケガする心配はありません。
歯がため
歯がためとは、歯ぐきを鍛えたり、歯ぐずりを防止したりするために、赤ちゃんにかませるおもちゃです。
生後4ヶ月頃の赤ちゃんは、掴んで振ったり口に入れたりして遊びます。
オルゴールメリー
オルゴールメリーとは、音楽に合わせておもちゃがクルクルと回る、観覧車に似たおもちゃです。
生後4ヶ月頃の赤ちゃんは、音楽を聴いたりおもちゃが回るのを見るよりも、とにかく触ろうとします。
土台部分を掴んだり、おもちゃを掴んで引っ張ったりしてメリーを倒してしまい、頭や体に当たってケガをする赤ちゃんが少なくありません。
遊ばせる時はそばで見守ってあげましょう。
ベビージム
ベビージムとは、赤ちゃんが興味を持つようなマスコットやおもちゃが、アーチ状の棒にぶら下がっているおもちゃです。
ライトが点いたり音が鳴ったりと仕掛けがたくさん用意されており、赤ちゃんの五感をフルに刺激します。
生後4ヶ月頃には、ぶら下がったおもちゃを掴んで引っ張るようになります。
おもちゃを掴んだまま体を起こそうとして、途中で手を離して頭を床にぶつけてしまうことがあるので、見守りが必要になってきます。
ガラガラ
ガラガラとは、赤ちゃん用のおもちゃの定番で、振るとガラガラと音が出るおもちゃです。
色々な種類がありますが、生後4ヶ月の赤ちゃんには、手に持って振るガラガラを渡して自由に遊ばせてあげましょう。
また、パパママがガラガラを振ってあげると、赤ちゃんは振る動作をジッと観察してマネするようになります。
お人形、おきあがりこぼし(小法師)
赤ちゃんにとっては、掴みやすくて口にも入れやすい、格好のおもちゃです。
おきあがりこぼしは、倒して起き上がらせるという遊び方を教えてあげると、マネして遊ぶようになります。
オーボール
オーボールとは、簡単にグニャグニャ曲がる、網目状のボールのおもちゃです。
生後4ヶ月の赤ちゃんには、渡して遊ばせるだけでなく、転がるところを赤ちゃんに目で追わせて追視や首を動かす練習をするのも効果的です。
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