【ソウル=山川公生】米グーグルが開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界トップ級のプロ棋士である韓国の李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段との5局勝負の第4局が13日、ソウルのホテルで打たれ、李九段が初勝利を挙げた。対戦成績はアルファ碁の3勝1敗。すでにシリーズの勝敗は決まっているが、李九段が一矢を報いた。
アルファ碁は1~3局と同じく序盤から優位になったが、中盤の戦いの中で李九段に好手が出ると途端に崩れ、疑問手を連発して形勢を損ねた。対局開始から4時間半後、アルファ碁は勝てる確率が低いと判断し、自ら投了した。
これまでトッププロを圧倒する実力を見せてきたアルファ碁だが、劣勢に陥ると局面を打開しようとして奇妙な手を重ねるという、従来の囲碁ソフトと共通する弱点を露呈した。