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銀行で買った毎月分配型ファンドで350万損しているのでどうすればよいかとの相談を受けました

高コスト

知人の女性Aさんより、「母親(Bさん)が銀行で買った投資信託で350万の損を出しているのでどうしたら良いか?」と相談を受け、会って話を聞きました。



銀行からぼったくりの毎月分配型ファンドを購入して大損という相談

お話してわかった情報は以下の通りです。(娘さんであるAさんからのまた聞きなので、細かな数字は異なる可能性があります。またAさんにはブログ記事にする許可をいただいています。)


投資している金融商品

自営業をされていて銀行窓口に行く時間のないBさんの自宅(or 店)に、三井住友銀行の担当者が勧誘に来て、グローバルCBオープン・高金利通貨コースとゴールドマンサックス円建社債を1000万円ずつ計2000万購入。


Bさんのポートフォリオ
 金融商品購入額 販売手数料(税込)  信託報酬(税込)
グローバルCBオープン・高金利通貨コース1000万円 3.78% 1.723%
ゴールドマンサックス円建社債(満期7年6ヵ月、金利1.0%)1000万円  -


担当者曰く、

  • グローバルCBオープン・高金利通貨コースは、豪ドル建て、ブラジルレアル建て、インドルピー建てのCBに1/3ずつ投資するので、分散投資できている。(←何言ってんだ。。)

  • ゴールドマンサックス円建社債は毎年金利1%が必ず貰える。(←志村、信用リスク。。)

  • Bさんが損をしないよう頑張ります。(←担当者が運用するのでもなく、何言ってんだ。。)



この提案に対し、Bさんは、「元本割れせずに儲かるのであれば購入したい。(銀行の担当者は元本割れはないと言っていたとBさんは主張してるが、理解していない可能性大)」とのことで、言われるまま購入。



相談内容

相談内容は以下でした。

  • 結果、BさんにはグローバルCBオープン・高金利通貨コースで約350万円の含み損がある。今後も投資信託を保有すべきか、売却したほうが良いか?(どうやら途中で担当者の勧めで追加購入したようで元本は1000万円+αの模様)

  • ゴールドマンサックス円建社債(2019年満期)は保有したままで良いか?




お話を聞いてみると、そもそもBさんは、

  • グローバルCBオープン・高金利通貨コースの投資対象のCB(転換社債)が何か理解していない。

  • アセットアロケーションやリスク許容度などの考えはもちろんなし。Aさんにも相談なく購入。お金が増えればよいとの一心のみ。

  • グローバルCBオープン・高金利通貨コースの毎月分配金を利益だと思っていた。基本知識はなく、実際は分配金込みでも損失。


という状態でした。

グローバルCBオープン・高金利通貨コースは、毎月分配型の高金利CB債券ファンドです。
販売手数料3.78%の時点で、Bさんの元本割れなしの希望は購入した瞬間に失われていますが、さらに豪ドル建て、ブラジルレアル建て、インドルピー建てのCBに投資する時点で、CBの値動きより、為替変動の方が大きいです。

以下はグローバルCBオープン・高金利通貨コースの月報記載のファンドのポートフォリオです。

GlobalCBOpenPF.jpg


月報を見ると投資対象CBの約40%が格付けBB以下のジャンク債です。
豪ドル建て、ブラジルレアル建て、インドルピー建てのCBに投資しておいて、銀行担当者の「損をしないよう頑張ります。」発言も意味が分からず怒りを覚えます。


Bさんは年配の方で年金と自営業の収入で暮らしていることを考えると、とてもありえない商品提案です。
今損失があるから買ったのが悪いというわけではなく、CBというわかりにくいものに投資する超高コストのぼったくり毎月分配型ファンドをいかなる年齢層の方でも、(今後リスク資産を再度持つことになったとしても)保有しておく意味はありません。
(当記事を読まれている方にも、CB(転換社債)の特性や値動きの特徴をぱっと言える方はかなりのマニアでしょう)

Aさんにはその旨お話し、結果、BさんもグローバルCBオープン・高金利通貨コースは全額売却されました。

円建社債は、1社の信用リスクを取る引き換えの金利であることを説明し、Bさんにも理解してもらえたようです。ただ社債を売却すると手数料を考えると元本割れの可能性が高く、そのまま保有しておきたいとのことで、今はやむなくそのまま保有したままとなっています。




銀行のぼったくりファンド勧誘は窓口だけではないので注意

もちろん、知識もないまま大きな金額でリスクもわかっていないファンドを購入し、儲かれば良いと考えてしまったBさんの自己責任と言ってしまえばそれまでです。
(ここから今後、低コストのインデックスファンドを使ってアセットアロケーションを構築という話に持っていくのは知識レベル的に難しく断念。)

ただ、銀行の窓口に行っていないのに、銀行の担当者が自宅(or店舗)を訪問し、ぼったくりファンドを勧誘してくるのでは、一概に自己責任ですますには気の毒なものがあります。
(銀行の担当者が窓口でなく、訪問してきてまで投資信託を売りつけるのがよくあることなのかどうか私はわかっていません)

結局、担当者は顧客を手数料ノルマ達成のカモとしてしか見ていないのが悲しい現実です。

皆さんの親御さんにも、銀行の窓口に行くことはないから安心とは思わずに、「何か金融商品を購入する時は必ず相談してから購入する」ようお話しておくのが安全でしょう。
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【theme : 資産運用
【genre : 株式・投資・マネー

tag : ぼったくりファンド

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怖い話ですね

こんにちは

いつもブログ楽しく拝見させていただいてます(*^-^*)

今回の話は非常に怖い話ですね。泥棒や自然災害に備えるだけでなく
安全と思える銀行員にまで気を付ける必要あるとは・・・

銀行に大金を預けておくと投資信託などを勧められるという話は耳にしますが
こんなにひどい話は初めて聞きました。怒りさえ感じます!

年配者には、オレオレ詐欺だけでなく、ぼったくりの金融商品、保険などにも注意を促す必要があると感じました。

プロフィール

kenz

Author:kenz
川崎在住の40代サラリーマンのkenz (けんず)です。
妻(専業主婦)と二人です。2007年からはじめたインデックス投資の日々を記録します。

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