人前で手を組まない
手は前で組みますか?それとも後ろで組みますか?これは、初めてプレゼンテーションをされる方への質問ですが、講師の先生は、未経験の受講生に対して、その人の今までの習慣を意識して、順序立てて、指導されるときのやりとりです。
これを、いきなり「プレゼンテーションするときは、人前で手を組まない」といっても、受講生は、そのことばかりを気にするあまり、話し方や、ジェスチャーがお留守になり、研修の効果が上がらないと思います。
受講生から、なぜ、後ろで組まない方がよいのか、という質問に対しては、後ろで組むと、どうしても腰を押し出すような姿勢になり、相手から見ると、偉そうに、ふんぞり返っているように見えるかだ、と諭していきます。
もともと、日本人は、お客様をお迎えするときや、お見送りするときは、手を前で組むことが、礼儀正しいととだと教わってきました。前で手を重ねて組む、というのは、相手に「敵意がない」ということを表わします。武道では、初めの挨拶のときに、効き腕でない方の手を上に重ねるといいます。
テレビの報道番組でも、女性のアナウンサーは、すべてこのスタイルですが、ときどき、手の動きが入りますので、違和感はありません。ただ、これは、日本に限ったことであり、海外のメディアに登場するキャスターは、手を組むという習慣がありませんので、むしろ、プレゼンターそのものです。
大勢の前でのスピーチやプレゼンテーションの場合は、こちらの意思を伝えて、聴衆に納得してもらう必要があるので、手を組んだままで、留まっているわけにはいきません。郵政民営化選挙のとき登場した小泉純一郎元首相が、劇場型といわれたのも、このスタイルがうけたのでしょう。
「人前で手を組まない」といっても、時と場合によりけりで、一概に言い切れないのではないでしょうか?
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コメント
研修担当さんへ
>もともと、日本人は、お客様をお迎えするときや、
>お見送りするときは、手を前で組むことが、
>礼儀正しいととだと教わってきました。
ビジネスマナーの世界で広まった
その「手を組む=礼儀正しい」が間違っています。
本来、手を組むということは
待機中の姿勢にすぎませんでした。
http://blog.goo.ne.jp/chaos1024/e/2a58db2d9d371bcfcc74c08a214c3f67
>前で手を重ねて組む、というのは、
>相手に「敵意がない」ということを表わします。
>武道では、初めの挨拶のときに、
>効き腕でない方の手を上に重ねるといいます。
武家社会で育った小笠原流礼法では
そんなものは無いですよ。
http://ogasawararyu.wiki.fc2.com/wiki/小笠原清忠
日本の正しいお辞儀
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3a/8d635844f2d956a93e5e7ba3c64fb2cd.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/65/8bb3bbb8d5458e0a15781047a8b5afa2.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/89/bb9639dcb65b9cff4b5631f55e6b2b58.jpg
投稿: chaos1024 | 2016年3月13日 (日) 14時50分