脚本=山下憲一゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜
演出・絵コンテ=芝田浩樹
作画監督=上野ケン
美術=いいだりえ
「よくできたおねえちゃん」の存在を通して、リコのキャラクターを描くお話。
うん。(`・ω・´)
今までで一番しっかりしてたじゃないですか!
誰の何かを描くお話なのかが序盤からしっかり見えた!
起承転結がしっかりしていた!
絵で物語を描いていた!
よっし!(`・ω・´)
普通に感想がかけるぞ!
゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜
ああ~~よかった~~・・・
ぶっちゃけ覚悟しておったのよ。
「次も文句が先行する感想にせざるを得ない内容だったら黙ろう」と。
今年はワシみたいな理屈馬鹿の目線で語る事など無いのではないかと。
書いてていい気分にならないものを人に見せるなんて
サイアークだからな!
だから、「よかった!」
今回は理屈馬鹿が語れる余地が十分にある。
※ 起承転結と心の描写 ※
起:リコの態度。
お姉ちゃんを歓迎していない。
この表情の理由を解き明かすのが今回の物語ですよ、
と、最初にしっかり描いているのだ。
▲聞かれてもいない否定の言葉で語る。
リコ「らしさ」であり、
またきわめて分りやすい。
デキるお姉ちゃんの前だから
突っ張ってしまう。
無理しておねえちゃんと同じものを作ろうとする姿にも
リコの意地っ張りな性格が見える。
それを見せたら
「いったん距離を置き、姉妹のお互いの心を描く。」
承:仲良し姉妹だった過去を言葉と絵で見せる
リコの心を「絵で書く」。
分りやすくていい絵ですよね。
リコの物語だけど、お話はみらいが聞き役になって
進んでいる。
おねえちゃんの話を聞いたら次はリコ。
二人の話を聞いて、すれ違いの原因が明らかになる。
▲いったん距離を置くことで原因をみつけ、
解決の道を見つける。
先週ワシが「こうすればよかったのに!」と言ったのはまさにこれ!
翌週にその好例がでてくるとはな!
▲このときの二人にもいったん離れる時間があれば・・
仲直りの印象が軽く感じられることは無かったはず。
※ ※ ※
リコの物語だけど、みらいがしっかり物語に絡んで
居たのも非常によかった!
みらいはただの「聞き役」ではなく、
リコの心を動かす大事な役目を果たしていた。
みらいが居なければリコのお姉ちゃんへの態度も
変わることは無かったのだ!
ちゃんと「コンビの物語」にもなっていた。
うん!いいぞ!!
リコだけでなくみらいのキャラクターも引き出された。
※ 転 ※
さて!さらに良かったのはこれだな!
敵がしっかり物語の「転」に、
「プリキュアの物語」に絡んでいたことだな!!
そうだよ!!それだよ!!なあ!!(*゚∀゚*)
▲よし!!
と声が出たね。
直球のアオリだ!!
それでこそプリキュアの敵よ!
「みらい、お願い!」という言葉。
「お姉ちゃんを守るために戦う!そのために力を貸して!」という
心が感じられる変身前の高揚感。
ああ・・・(´ω`*)
ようやくカッコイイプリキュアが見られたって感じ。
「誰かのために」戦ってこそプリキュアだよな!!
な!!!(*゚∀゚*)
いいセリフ・・・
露骨すぎてキュンキュンした。(´ω`*)
少なくとも今日の脚本・演出家さんは
「敵が何のために存在しているのか」をわかって作っておられる。
※ 結 ※
おねえちゃんとの思い出の品。
だからこそ、想いが強くなった。
リコのキャラクターが見えて、
小さな成長も見えて、
二人の信頼度もまた深まった!
「友達のお陰でリコは成長できましたとさ。」
ん~どうだ。
演出も脚本もしっかりツボを押えたいい仕事じゃあないか!
アイディアも沢山あった。
簡単な仕事ではないが、しかしこれができてこそ職人よ!
なぜこういうのがここまでずっと見られなかったのか・・
ヤメロお前!
せっかく文句言わずに済む内容なのに
なにほじくりかえしてんだ!
゚・*:.:♪*・゜゚アイディア・♯*:.。. :*・゜
▲これ上手かったな!
リンクルスマホではーちゃんのお世話をせねばならんというノルマを、
「リコが杖を投げ捨てようとする」という心理描写と
「みらいにリコを見つけさせる」
という二つの要素の繋ぎに使ったのだ!
とってつけた感を感じない、いいアイディアだ!
今回ワシはこういうアイディアや
敵の扱い方、心理描写の手段などを見ながら
いちいち首を縦に振っていた。
20分の間に4,5回「うんうん」した気がする。
※ ※ ※
▲スライドショーで時間を濃縮する効果!
成長ドラマを丁寧に描くなら欠かせないものだ!
ここまで殆ど見られなかったものだが、
ようやくやってくれた。
▲楽しい絵も入れつつ
リコのこれまでの努力の様子をいろんなカットで見せる。
▲リコがお姉ちゃんが大好きな様子もまた。
その二つをたっぷり描いたからこそ
▲意地を張ってしまう姿や
▲このセリフに感情移入することが出来る!
そうだよな!
これまでは、だ。
その「溜め」の描写が乏しかったがために、本来
「転」でキマるはずのセリフが上滑りしてしまっていたのだ。
返す返すも惜しいことを・・・
「黙れ!」
※ 楽しい絵 ※
▲ケイさん。脇役としていい感じにキャラが立ってますね。
▲たぶんこれは、子供が見たらワクワクすると思う。
▲このみらいの態度も。
でも、みらいは魔法使うのがまだ慣れてないんだから、
水が浮かび上がっただけでも大はしゃぎするんじゃないかと
思ったな・・・
もっとみらいの「楽しくてしょうがない感じ」を見たかったな。
・・いや、それは本来先週やるべきだったよな・・
先週それがあったら、今週もそれをやるとくどいかもしれないし。
いつの時代も定番ギャグというのは変わらぬもの。
いいですね(´ω`*)
※ ひっかかり? ※
今回気になったことといえば、
「セリフが多かったな・・・絵だけで済ませたほうが良かったところも結構ありそう」
と思ったことですが、絵が内容に沿ってたし、
私が自覚している「セリフ量アレルギー」の分を差っぴいたら
たぶんそうでもないんでしょう。
もうひとつ。
動画が全体的に小ぢんまりしてたような印象がありましたね。
使いまわしの絵が結構あったし、
必殺技前の魔法も↑こんなだったし。
(プリキュアの「魔法使い」の部分なのに、なんか・・・ねえ。)
プリキュアの動きもあまり無かった気がします。
ひょっとして人材か予算を節約するという事情もあったのでしょうか?
だとすると、余計に今回の演出家さんは
限られた条件でいい仕事をされたな!と思います!
゚・*:.:♪*・゜゚次回・♯*:.。. :*・゜
(*゚∀゚*)カニ!(*゚∀゚*)カニ!
カニはいいよな・・・足がいっぱいあってさ・・
これはどういう絵だろう・・・
水中か。人魚か?
来週も今週くらいしっかりしてくれてるといいな・・。
メイン脚本家の手を離れたとたん好印象になる
というのも皮肉なものですが。
>メイン脚本家の手を離れたとたん好印象になる
返信削除まぁ時々アニメや特撮なんかではありますしね。まだ序盤ですからたまたまと思いましょう。終わった時に「構成が担当の回じゃない方が良い話あった」と言われないよう頑張ってもらいたいもので。
作画は安定してましたが、戦闘パートは割ともっさりとかあっさりなのは時期的に映画と並行してた可能性もありますね。ただ個人的にはゴープリに慣れてしまったのか魔法使いプリキュアは戦闘パート短い&もっさりした印象が。戦闘開始も48分か49分から開始ばかりなので現時点ですと。折角魔法という王道的な要素あるのでこのあたりは派手にやって欲しいものです。強くなっていけばそういう描写でてくればいいですが。
今回は安定した回でしたけど、私としてはもうそろそろリコが原因でトラブル起こるパターンは変化欲しいですかね?今のところ私のリコへの感じがメンドクサイ女っぽくて。前作の青キュアが基本出木過ぎお姉さんキャラだったから落差の激しさに順応してないだけかもしれませんけど。これで1クール引っ張るとなるとスイのときの奏のヒスみたいにノルマでトラブル発生の原因っぽく見えそうです。もうすぐ補習編も終わるだろうから、ここからどう動いていくことか。
良い話でしたね。
返信削除自分が思ったことを形にするというテーマを選択することで、姉と同じ「玉乗りするゾウ」をしようとしても全然できないリコの姿を通して、姉への反発が台詞だけでなく画でもしっかり表現されていました。
必要以上に相手に干渉してしまうみらいの性格が、序盤ではリコを休ませようとして裏目に出てしまうものの、後半ではやる気を無くしていたリコを補習をすっぽかしてまで探して励ますきっかけになるという、活躍しながらも主役のリコを喰わない絶妙な存在感、そして悪い面と良い面がどちらも描かれていたのも良かったです。
ただ、個人的に気になったのは、ミラクルの「今、大好きっていいました?」という台詞。確かにリコは姉に反発していましたが、嫌っているかの様には見えなかったので、戦闘を盛り上げるために無理矢理良いことを言わせたかったのかなと感じてしまいました。
また、直接本編には関係ありませんが、未だにジュンの怖さ(?)が感じられないので、今後の補習でジュンらしさも描いて欲しいと思いました。
次回はどんな話になるんでしょうか?
正直、あまり魔法とは関係無さそうな感じだったので、良い意味で先が読めず楽しみです。
今回はすごく良かった!
返信削除観ていて「今のはおかしいだろ!?」と引っかかる部分がほとんどなく、素直に楽しめました。
リコの心の動きがちょっとだけ唐突に思えたところはありましたが、本当に「ちょっとだけ」のレベル。
魔法の授業の内容がドラマパートからバトルパートまでちゃんと一貫して活かされているのが気持ちいい。
まず見た目からして綺麗で不思議で「これぞ魔法!」という感じ。
言っちゃ悪いけど、ヤカンから湯気がポン! というのはやっぱりどうかと思います。
リコの姉に対する感情を、「水で何を作ろうとするか」で描いたのもお見事。
ヨクバールの素材が砂時計と噴水なのもストーリーを踏まえているし、
バトルでも試験でも氷の魔法をが決め手になるというのも洒落ている。
…野暮を承知で言うと「水を凍らせる」は今回の試験内容と違う魔法ですけどね…
過去の回想でリズが噴水を凍らせるシーンがあり、さらに「高度な魔法だ」というフォローもあったので私的にはOKでした。
みらいやリコが授業を勝手に抜け出したことを謝るシーンがあったのも好印象。
今までの話ではこういうところが蔑ろにされていてなんかムズムズしたんだよな…
あと、生徒の安全を最優先にしつつ怪物に立ち向かうリズ先生。
立派だ! 教育実習生なのに立派な先生だ!
2話で学校を守ろうともしないでただ見てるだけだった校長とはえらい違いだ!
もう校長クビにしてリズ先生に替えた方が良くないですか。
あと同様に脚本(以下自粛)
「いま○○って言いました?」の使い方も最高でしたね。
今回はキャラがみんな魅力的に感じました。
この調子でいって欲しい!
作画に関しては、映画のミュージカルシーンにリソースを引っ張られちゃっているのでは?
CMでみると結構大変そうな画を作っていますよね。
しかし頑張ってはいても、比較対象はアナ雪のミュージカルシーンになっちゃうわけで、
「大変さ」に見合った結果というか効果が出せるのか? というのは相変わらず心配です。
私もスパルダさんが煽ったときは「おお!」と思いました。やはり主人公の本音を引き出してこそ敵も活きてきますからね。
返信削除水を固める魔法は個人的には少し地味かな、と
ゾウの玉乗りなど楽しませようという意欲は見えるのですが、例えば「鼻から水をだして虹をかける」とかあっても良かったかなと。
リコの意志(杖) とリズが託した願い(ペンダント)が呼応して強い魔法を生み出し、課題をクリアするというところが今回のハイライトでしたが、少しずつ「つながる」というテーマが形になってきているのかなと感じました。
ただ、
「大好きなお姉ちゃんを超える魔法つかいになる」
ここは「超える」ではないほうが……
もっとお姉ちゃんが大好きという気持ちにつながるセリフであって欲しかった!
例えば「お姉ちゃんと一緒に立派な魔法つかいに」と言えば、リコの向上心に筋の通ったバックボーンが見えて共感しやすくなるし、「繋がりが人を強くする、成長させる」ことも表現できたのに!と残念に思いました。(私の聞き違いだったらすみません )