厳密に言えばイヤホン単体ではなく、ウォークマン本体と付属イヤホン、この2つが揃ってないと真のパワーは発揮されない。しかし、ひとたびこの2つが合わさればまさに最強。オーディオ界のヤン坊マー坊と言っても過言ではない。
SONY ウォークマン A20シリーズ 32GB ハイレゾ音源対応 ノイズキャンセリング機能搭載イヤホン付属 2015年モデル チャコールブラック NW-A26HN BM
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2015/10/10
- メディア: エレクトロニクス
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この付属イヤホンの音質云々については俺が基本mp3とwavの音の違いもわからないバカ耳なので言及は避けますが、とにかくノイズキャンセリングという機能がヤバい。俺はもっぱら地下鉄の移動中に音楽を聴くことが多いのだが、ノイズキャンセリングをオンにしていると大げさじゃなく音楽の音以外は「無」になる、何も聴こえない。ヘタに目を閉じたりすると余裕で降りる駅を乗り過ごすレベルで音楽に集中できる。つまらない大学生のつまらない話、ドグサレカップルのイチャつき、ヤバい酔っぱらいのサラリーマンの奇声もまったく耳に入らない。まるで自分が音楽の一部になったかのような感覚に陥る。なので、徒歩での移動中なんかは注意しないと、車の音なんか全然聴こえなくてマジで人間やめられるので注意してください。ソニーウォークマン公式ホームページには「周囲の騒音を約98.0%カット」と書かれているので、まだ試してないが騒音の温床ゲーセン・パチ屋ですらかなりの効果が期待できるはず。この前もちょうど広瀬香美の「ロマンスの神様」を聴いていたときに後ろからずっと新興宗教家らしきババアが熱心に話しかけてきたがしばらく気付かずスルーしてしまい悪いことをしてしまった。
しかし、ぶっちゃけこのノイズキャンセリングこそがソニーウォークマン付属イヤホンのキモで、逆に言えばもしもこの機能が失われてしまった場合、またはこの機能を使用しない場合、付属イヤホンは凡庸な他のカナルイヤホンと何ら変わりないものになる。いわばノイズキャンセリング機能こそがこのイヤホンの核、コアだ。クロノ・トリガーというゲームに「ラヴォス」という敵がいる。ラヴォスはトゲのついた殻に覆われていてそこを攻撃してもまるでダメージを受けないどころかこちらが大ダメージを負ってしまう。まさに無敵。しかし、コアである中心部分を攻撃すれば呆気ないほど簡単に倒せる。そう、このソニーウォークマンの付属ノイズキャンセリングイヤホンはラヴォスだと思ってもらっても差し支えはない。
だが、もちろんノイズキャンセリング以外にも魅力はある。それが値段だ。ソニーウォークマンは様々なシリーズが発売されているが高音質モデルのAシリーズは32ギガならイヤホン付きで25,000円、安価モデルのSシリーズなら20,000円前後で買えるだろう。ノイズキャンセリングイヤホンは他メーカーでも発売されているが、モノによってはアホほど高い。これを考えると20,000円前後で本体もイヤホンも付いてくるのは非常に嬉しい。(もっと高い究極の音が出る的なシリーズもある)さらに容量。AシリーズはmicroSDカードに対応していていくらでも容量を増やすことができる。これはApple製品に比べ大きなアドバンテージだろう。
あまり褒めちぎると逆に不信感を買ってしまうので、あえてマイナス面を書くとすればこの最強のイヤホン、周りが騒がしい環境であればあるほど無類の性能を発揮するが反対に静かな場所ではノイズキャンセリングイヤホン特有のホワイトノイズというものが働いてしまい、常に耳元で福原愛が「サーー」と囁いてきます。曲中は楽器音や歌声にかき消されて福原愛の「サーー」も聴こえないが、特に曲が終わり次の曲へ切り替わる数秒の間、絶え間なく耳元で福原愛が「サーー」と囁いてくるのです。邦楽だろうが洋楽だろうが暗い曲だろうが明るい曲だろうがメタルだろうがクラシックだろうがおかまいなし、曲が終わった途端に福原愛の「サーー」が始まる。そう、ノイズキャンセリングイヤホンと福原愛は切っても切れない関係性にある。しかしこれは福原愛ファンにとってはむしろプラスの要因だということは言うまでもない。
ただ人によっては勝俣州和に「シャーー」と囁かれているという報告もあるので購入するときには注意。