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中国 サーキットブレーカー 数年間は導入しない方針3月12日 23時18分
中国政府は、上海などの株式市場での株価の急な変動を防ぐため、ことし1月に導入したものの、すぐに撤回した「サーキットブレーカー」と呼ばれる制度について、今後数年間は導入しない方針を示しました。
中国政府は、ことし1月、上海などの株式市場での株価の急な変動を防ぐため、基準となる株価指数が7%変動した際には、その日の取り引きを打ち切ることなどを盛り込んだ「サーキットブレーカー」と呼ばれる制度を導入しました。
しかし、この制度は、取り引きが打ち切られ値下がりしている株式を売却できなくなることを恐れた投資家の売り注文を逆に誘発したと指摘され、僅か4日で撤回されました。
これについて、中国政府で株式の取り引きを監督している証券監督管理委員会のトップ、劉士余主席は、12日の記者会見で、「世界の市場での成功体験を取り入れたが、改革は中国の国情にしっかり基づかなければならない。投資家の構成からみて、中国の株式市場は中小の投資家が絶対的な多数を占めていて、世界でもあまり例がない」と説明しました。そのうえで、劉主席は「今後数年、中国の市場の投資家の構成が大きく変化することは考えにくく、数年間はサーキットブレーカーを導入する基本的な条件を満たさない」と述べ、中国の株式市場では今後数年間はサーキットブレーカーを導入しない方針を示しました。
しかし、この制度は、取り引きが打ち切られ値下がりしている株式を売却できなくなることを恐れた投資家の売り注文を逆に誘発したと指摘され、僅か4日で撤回されました。
これについて、中国政府で株式の取り引きを監督している証券監督管理委員会のトップ、劉士余主席は、12日の記者会見で、「世界の市場での成功体験を取り入れたが、改革は中国の国情にしっかり基づかなければならない。投資家の構成からみて、中国の株式市場は中小の投資家が絶対的な多数を占めていて、世界でもあまり例がない」と説明しました。そのうえで、劉主席は「今後数年、中国の市場の投資家の構成が大きく変化することは考えにくく、数年間はサーキットブレーカーを導入する基本的な条件を満たさない」と述べ、中国の株式市場では今後数年間はサーキットブレーカーを導入しない方針を示しました。