ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

見えない道場本舗 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

.      HP(Mail有)  twitter  togetterまとめ twilog 社説を一覧で 読書メーター

2016-03-13

ヤプールさんインタビュー。「俺の超獣路線を進めていれば、ライダーにウルトラが遅れをとることは無かったんだよ!」(映画公開記念)

| ヤプールさんインタビュー。「俺の超獣路線を進めていれば、ライダーにウルトラが遅れをとることは無かったんだよ!」(映画公開記念)を含むブックマーク ヤプールさんインタビュー。「俺の超獣路線を進めていれば、ライダーにウルトラが遅れをとることは無かったんだよ!」(映画公開記念)のブックマークコメント

D

からのー

怪獣インタビューリンク集 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140302/p1


今回のインタビューは、今までとは変わった経緯がある。

もはや完全に、当方の取材アドバイザー&コーディネーターのようになってくださったエレキングさんだが、その人脈を通じて、あちらから連絡があったのだ。

エレキングさん曰く

「何度も『なぜ、あいつは俺にインタビューしないんだッ?』『連れてこい』と言われましてね……」

「なにか、今までのインタビュー文句を言いたいことでもあるんですかね?」

「いやー、そういう人なんですよ…悪い人じゃあないんですけどね……どうも自慢が多くて、それから自分の業績が、正当に評価されてない、という思いが大きいんですよね。しょちゅう、そういう話は聞かされますよ。栄えある怪獣を「超獣」に置き換えたり、いろいろ型破りなことをやった人だから賛否両論、毀誉褒貶激しいですけどね。重要な人であることも事実ですから、話を聞くのも面白いんじゃないでしょうかね? まー、話がくどいことは、覚悟してください(笑)」


そんなことで、ヤプールさんのインタビューに向かったのだが……

ウルトラ怪獣500 巨大ヤプール

ウルトラ怪獣500 巨大ヤプール

「ヘイ、お前さんのこれまでのインタビューを、俺も読ませてもらってたぜ。なかなかにクールじゃねえか。ある、大きな欠点を除いては、読ませるインタビューだと思うぜ。大きな欠点を除いてはな」

  

― はー。欠点、と申しますと…?

「そりゃー、怪獣界の黒幕、すべてのアイデアの源泉であるヤプールさんの話を聞いてないって大欠点があったってことよ!!それを惜しむから、チャンスをそっちに与えてやったんだぜ!なんでも好きに聞いてくれ。俺の波乱万丈にして、あらゆる苦難に立ち向かった、不屈の物語をな」

 

― ご自身で「黒幕」と言われる人も珍しいですね(笑)。お言葉に甘えて、いろいろ聞きたいと思います

「おー、…そうすると、やはり『ヤプール前』と言われる時代と、『ヤプール後』と言われる時代比較から語る必要があるな」

― …そういう時代区分が、言われてるんですか?

「そんなの当然だろ? よし、歴史の授業の時間だ。 俺の前の、ウルトラプロモーションはどうだった?ビジネスはうまくいっていたかっ?」

 

― えー、初代ウルトラマンさん、ウルトラセブンさん、帰りマンさんとスターが交代し、多士済々の怪獣の集まった『黄金時代』と言われていますね。いまでもスター怪獣、レジェンドのメインイベンターは、その時代の怪獣が占めていますよね」

「そこがプロブレムだったんだよ!!つまりだ、個々の怪獣のタレントに頼りすぎて、ストーリーラインってものを考えてなかったんだよ!!エンターテインメントってものはそうじゃねえんだぜ。言い換えるとだ。『あー、面白かった、大満足だ』で客を帰らせるのは、旅芸人の発想なんだよ。真にクールエンターテイナ―のお見せする芸ってのはこうだ。『あー、面白かった。だけどあの最後はなんだ?もやもやするな…来週も見逃せないぜ』。初期ウルトラの兄さんたちや、怪獣たちがグレートなことは認めないでもないさ。しかし、昔堅気なんだよ、あの時代の連中はプロモーション全体が。わかるか?」

  

―つまり、それはウルトラの『一話完結』性、つまり毎週の怪獣がどこからともなく出現して、ウルトラマンのみなさんと対決しては、次週は別の怪獣が出てくるという…そこが古いんだよ

イエスビンゴだぜ!! クリスピー・クリーム・ドーナツなら、もうひと箱が当たりだ。そういう古臭い、旅興行のテイストが抜けないウルトラプロモーションを、21世紀エンターテインメントに引きずって連れて行ったのが、このヤプール様だというわけさ。やつらにとっては、こういうのが異次元の発想だったんだろうな。まあ、俺は異次元人だから当然だけどな、ガッハッハッハ」

 

―そういえば、そもそも「異次元人」という発想はウルトラシリーズの中ではあまり傍流というか、縁がなかったのではないですか?なぜ、ウルトラと関わることになったのですか?

「そこだぜ、俺は良くも悪くもウルトラアウトサイダーだったわけさ。異次元というマーケットウルトラの縁ができたのは…ブルトンだよな。フジツボホヤの貝怪獣から、次元を操作し行き来する前衛怪獣というギミックにチェンジしたとき、実際に異次元で修業をしたんだよ。それで俺たち異次元人と縁ができたんだ。その前も…Qの『あけてくれ!』とかでこっちにロケに来てたのかな?そのとき、そういう修業やロケを、俺が紹介するコーディネートを担当してたわけよ。そこで俺が才能を見出され、いろいろ以前からアドバイスしてたってわけさ」

 

―そして「エース」では敵役に抜擢され……

「オット!!俺は別にエースの仇役、ってだけじゃないんだぜ。そうだなあ…まあ、あまり大きなことは言わない、謙虚にいうとだ…『ウルトラマンエース』の世界そのものが、俺が作った作品だ、ということかな」

―(け、謙虚?)「エース自体が、ヤプールさんの作品…とは??」




(この話、続く…徐々に分量が増えていきますので、時々見直してください)