レイプされた女性4人が姦通罪で極刑に…! 「イスラム国」支配地域、恐怖の掟と処刑法とは?
イメージ画像:「Thinkstock」より
「イスラム法に則った国家の樹立」の名のもとに残虐行為を繰り広げる「イスラム国」(以下、IS)。殺人、奪略・破壊行為、誘拐など、その蛮行は数えきれないほどだが、特に女性に対する行為は目に余るものがある。
そんな中、「既婚女性4人が裁判にかけられる」という情報がイラク・モースルの街を駆け巡った。この地はイスラム国の支配地域・牙城であるとされるだけに、女性が裁かれるのには何か事件の香りがするが、やはり今回もISによる残虐行為が行われたようだ。
■レイプされ逮捕、挙句の果てに死刑
シリアの独立系メディア「Ara News」によると、既婚女性4人がISの兵士によって逮捕されたという。罪状は「不貞行為」。イスラム教は既婚女性の不貞行為を厳しく罰し、地域によっては死罪となることもあるが、今回の既婚女性4人は事情が大分異なる。実はこの4人の女性、婚姻関係外の男性と意図的に関係をもったのわけはないのだ。
ではなぜ、姦通罪で法廷に引きずりだされたのか、結論から言ってしまうと、彼女たちはISの兵士にレイプされたのである。この4人は兵士にレイプされた被害者であるにもかかわらず、男たちは強姦の罪は裁かれずに彼女たちだけが既婚を理由に姦通罪で逮捕されたのだ。
彼女たちは本来、レイプの被害を訴える権利があるが、ISはそんな訴えに一切耳を貸さずに逮捕し、裁判に引きずり出した。そしてシャリーアと呼ばれるイスラム法を根拠に出された判決は、「石打ち刑による死刑判決」であった。
彼女たちに非はない。しかしISが下した結論は、「レイプだろうがなんだろうが、男と関係をもってしまったからには極刑に処す」ということなのだ。
もっと言ってしまえば、「犯された方が悪い」と解釈してもいいだろう。そして、別の見方をすれば、「女たちを消すことで事件をなかったことにする」という意味合いも考えられる。男たちは無罪放免である。
とにかく、ISの基準では女性がすべて悪い、と断罪されるのだ。
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とても平和的な宗教ですね
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