国連の潘基文事務総長は11日、国連本部を訪問した韓国人の元従軍慰安婦吉元玉さん(87)や支援者と会談し「吉さんが受けた苦しみや痛みに同情する。被害者の声に耳を傾けるのが重要だ」と述べた。事務総長報道官によると、韓国人の潘氏が2007年に現職に就いて以来、元慰安婦と面会するのは初めて。
潘氏は会談で、慰安婦問題の日韓合意が誠実に履行されることに期待を示し、「包括的な解決に向けて関係者が対話を続けることを求めている」と語った。
会談に同席した通訳によると、吉さんと支援者は、慰安婦問題の日韓合意を歓迎する声明を出した潘氏に不満を伝達。聯合ニュースによると、潘氏は「誤解があった」と釈明した。支援者は潘氏の説明について「声明は(日韓)両国の解決への努力を歓迎したもので、合意内容を歓迎したものではないとの趣旨だった」と語った。(共同)