一ヶ月前の話。
急にお腹が痛くなった。
たぶん、昼に食べたメロンパンがきたと思う。
友人やクラスの男友達に知れ渡ったら、もうわたしの居場所はない。
次は下の階のトイレだ。
しかし、ここで運がわるいことに、友人経由で知り合った男友達に遭遇してしまう。
かといってお人良しのわたしは彼の対応をむげにはできなかった。
適当にあいさつしてお話をしたあと、わたしは強引にさよならを言った。
ここで5分のロスをしてしまった。
正直もう、無理だと思った。
早く出ろコラここでうんこすっぞ、と心の中で叫んだ。
しかし、お人好しのわたしはここでも黙って待つことしかできなかった。
ここで10分のロス。
いま思うと、よく耐えたなと思う。
ふと身体がひんやりとしてきた。
これはうんこを漏らしたことがある人間しか体験できない感覚であろう。
しかし、身体はひんやりとしているが、なぜかお尻の一部分は熱い。
あ...出ちゃった...
できるだけ平然を装った。
すると、ようやくトイレが空いた。
無事にトイレの穴に落ちていった。
汚れたパンツをどうするべきか。
わたしは名案が浮かんだ。
ここに捨てれば、ばれないはず。
恥ずかしいというよりも、
わたしの見てしまうと逆に相手の方がトラウマになりそうだったから。
そして電車に乗った。
どうでもいいけど、痴漢されなくて良かった(痴女に間違えられるから)
女が見られていると思うほど、男は見ちゃいない。