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【囲碁AI対決】
韓国人プロ棋士、人工知能ソフトに3タテの屈辱「こんな圧迫感初めて…」 グーグル傘下開発に負け越し
【ソウル=名村隆寛】人工知能(AI)囲碁ソフト「アルファ碁」と、世界トップ級の韓国人プロ棋士、李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段による5回戦の第3局が12日、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が第1、2局に続いて勝利。3連勝で勝ち越しを決めた。
この日の対局で李九段は序盤から攻勢をかけたが、アルファ碁の堅い守りを突破できず、176手で黒番の李九段が投了した。李九段は対局後、「こんなに圧迫感と負担を感じたことはない」と心境を語った。李九段は、9日の第1局では186手で、10日の第2局では211手で投了した。残り2局は勝敗数に関係なく、13、15日に行われる。
アルファ碁は、米グーグル傘下のAI開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)が製作。勝ち越し決定でアルファ碁側には、賞金100万ドル(約1億1300万円)が贈られる。
李九段は今月、日本の七大タイトル独占に挑戦している井山裕太碁聖に勝利した棋士。