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ソビエト連邦のテクノ音楽とは? 四方宏明「共産テクノ ソ連編」

音楽 読書

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先日、フラフラと新宿ブックファーストへ。
専門書コーナーをうろついていたら、この「共産テクノ」が平積みしてあるのを発見。
パラパラめくって衝動買いした。
ヘッドフォンをつけたゴルバチョフの表紙を見て買わない理由がない。



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DISCGUIDE

本書は、ロシア系テクノミュージシャンが紹介されているディスクガイド。
共産圏の音楽シーンに関しての情報が少ないから紹介されているバンドやミュージシャンも初見ばかり。
いかんせんジャケットだけ見ても今ひとつ音がわからないのは残念な感じ。

しかしジャケットのデザインは、チープでローファイ、レトロフューチャー。
見ているだけで面白い。

全く知らない異文化の世界なのでミュージシャンの経歴の詳細はまず曲を聴いてから読みたくなるのが心情ではある。
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この手の音楽関係やディスクガイドを見るといつも思うけど、電子書籍で動画にリンクが貼られてタップひとつで見れる・聞けるならもっといいのになぁと感じる……。
権利的に難しいのかもしれないけれど(どーなんでしょ)。


中から幾つか探せたものを以下に貼っときます(キリル文字なので検索するのが大変)
参考にどうぞ。


コーラ・ベルドゥイ

まずはコーラ・ベルドゥイ。

70年代のツンドラ志向のヒットを生み出した、ソビエトのスノーオペラもどき

何とも言えない口琴の響きがクセになるPV。
この不思議な世界観がなんとも……。

スタジオライブ映像。
モフモフを着たセンター別けがコーラ・ベルドゥイ。
MXテレビ感が素晴らしい。


KINO

ラジオロフ&チハミノフ


スポーツxテクノ。


2台のMSXを使ったチップチューン+オペラチックなサウンド「512kbyte」
KERAの有頂天を連想しさせるサウンド。
 
 

ロシアンアヴァンギャルド

ロシアン・アヴァンギャルドの影響を受けたジャケットも紹介されている。
やはり有名なのはフランツ・フェルディナンドのジャケット。
フランツは他にもロシアンアヴァンギャルドなデザインを多数使ってる。

ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター

意外なのは前田敦子。
スタッフが好きなんだろうね。
セブンスコード(Type-B)(多売特典なし)

そして少し懐かしいところからクラフトワーク。
このジャケットデザインもとても有名。
Die Mensch Maschine

そしてYMO。
YMOは人民服を着たり、共産系のビジュアルを意図的に使っていた。
テクノデリック


と言った感じで見知らぬ(現在のロシアではなく)ソ連など共産圏のテクノ音楽シーンを紹介した一冊。観ているだけでもビジュアル的に面白いものが多くて読み物としても楽しい。


Youtubeでもっと探しやすければなー(ガッツリ探そうかと思ったが力尽きた)。
幾つか探し出せた音はチープで少し古い感じがして、一周回って面白い。
スクレリックスみたく激しいEDMが流行の今に、なんとなく長閑な感じすらある共産圏テクノシーンを知るのもとても興味深い。

↓なぜか書影がない……。

共産テクノ ソ連編
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解説・監修:海野 弘
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