コーヒー1杯で7時間「カフェ勉」、試験シーズンは商売上がったり

カフェを勉強部屋と勘違い…
「堅苦しい読書室よりもこぢんまりしていて好き」 卒業した就職準備生もよく訪問
学習塾の周辺には仕切りがある机も登場
コーヒー1杯で小半日
試験シーズンは売り上げマイナス30%…「勉強禁止」のお触れ書きも

 2007年に全国で2305店にすぎなかったカフェの店舗数は、13年に1万8000店舗、2年後の昨年末には4万9600店舗にまで増えた。これは約3万店に上るコンビニの店舗数を上回る数値だ。これほどまでにカフェが増えたことでアクセスが容易になった点も、若者がカフェを訪れる理由となっている。カフェ勉族が増えたことで、大学や英会話塾の周辺にはカフェの中にスタディールームを設けたり図書館のように大型テーブルや仕切りのある机などを設置したりする店舗も登場した。

 しかし、最近では長時間テーブルを占領して勉強するお客さんは受け付けない、と宣言するカフェが一つ、また一つと増えている。九老区新道林洞のあるカフェでは最近、入り口に「平日午後7時以降、週末と祝日の午後2時以降は読書やコンピューター、勉強を禁止する」という文句の入ったポスターが貼られた。同カフェの関係者は「近くの競合他社に客を奪われる恐れもあるが、大学の試験シーズンになるとカフェ勉族のせいで売り上げが30%ほど落ち込むため、こうするほかなかった」と裏事情を説明する。大田市内で36平方メートル(11坪)のカフェを経営するぺさん(44)も昨年末、「長時間勉強する際は図書館を利用してみてはいかが」と書かれたステッカーを制作し、テーブルの至る所に貼り付けた。ぺさんは「午前中ずっと勉強し、お昼には本1冊で席を確保して昼食を食べに行き、また戻ってきて勉強する大学生たちがいる。だからカフェ勉族は受け付けないことにした」と理由を話す。

 ネット上でも「カフェ勉族」をめぐりさまざまな書き込みが飛び交っている。「経営者だけではなく、おしゃべりにやって来た人々にまで迷惑を与えるのはもってのほか」という主張や「高いコーヒー代を支払って静かに勉強するというのに何が問題か」と反発する書き込みが多い。

イ・ミンソク記者 , ペク・スジン記者
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