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住宅/インテリア/文具/映画/ライフハックなど雑記ブログに近いものの、様々な有益情報を提供するメディアを目指しています

現役が贈るゲームクリエーター・CGデザイナーを目指す若者に必要な8つのアドバイス

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突然ですが、クソマジメな記事を書きます。
自分の中でも葛藤があり、どう伝えたらいいかも分からないのでこの場を使ってみようかと。

 

最近・・・いや、長い期間に渡りこれからゲーム業界・映像業界を目指す学生からよく聞かれることがあります。
 
「CGデザイナーやゲームクリエーターになるために何か資格は必要ですか?」
「どうやったら作りたいゲームを作れるようになりますか?」
 
こう思うのは当然だろう。
特殊な仕事をやりたければ特殊な資格が必要なのかもしれないと。
そして技術があれば自分が好きなゲームや作品をつくれるようになるんだろうと。
 
それもそのはず、世の中にはCGデザイナー・ゲームクリエーターに関連しそうな資格はいくつかある。
※CGクリエイター検定、CG-ARTS検定、Adobe認定など
 
ところが結論から言うと、CGデザイナーになるためには何の資格も必要ない。
というか、こんな資格を持っていても誰も評価などしてくれない。
入社するためには「ポートフォリオ」だけが必要です。
大手ゲーム・映像会社での長年の経験から言って「資格など何の役にも立たない」と断言できます。

この記事で伝えたいこと

ゲーム業界、映像業界に飛び込む人、また業界に飛び込みたいと考えている人たちに、中堅社員として現場で働いている僕が微力ながらアドバイスをしてみようと思います。
ちょっとでも知っておいてもらえたら嬉しいな。
 
※ゲームクリエーター、CGデザイナーと区分けしていることについて解説。
以下のように理解しておいて欲しい。
・CGデザイナー=3DCGソフトを使ってデザインをする人のこと。業界は問わない。
・ゲームクリエーター=ゲーム会社で働くCGデザイナーのこと。

若者や新人が現場で求められること 

1、新人に技術など求めていない

製作現場で求められる人材に必要なものは経験と人間力。
技術は経験で養える。
ベテランスタッフにとってこれは自明の理であり、なぜならば誰もがこのことを経験しているから。

そして、会社の各プロジェクトのシステムにいかに素早く対応して作業できるか、ということを求められる。
つまり仕事の理解力。

当たり前のことだが、ゲームクリエーターのような技術職に就くと、PCにかじりついて「すごいもの作ろう!」ってことに必死になりがちだ。

残念ながら管理者が求めているのはこれではない。

2、実力主義で学歴・年齢問わず

現場では資格も学歴も何も問われない。
ホワイトカラー職でありながらもブルーカラーに近い仕事とも言える。

成果主義、実力主義であることはもちろん、大袈裟に言ってしまえば年齢すら関係ない。
僕は老舗ゲーム会社の一員だが、古い企業でありながらも出世に年齢が問われないことを実感している。 

年下の上司もいれば、年上の部下もいる。
50歳の部長もいれば38歳の部長もいる。

過去に3社経験してきたが、どこの会社でもそうだった。
そうでないゲーム・映像会社に勤めてしまったならば辞めてしまったほうがよい。

出世するために必要なこと

3、周りから信頼されること

ゲーム、映像業界のようなクリエイティブな仕事現場では、一般的にカテゴライズされる「係長、課長、部長」のような分け方よりも、「ディレクター、プロデューサー、マネージャー」などに分類されることが多い。

マネージャー、ディレクター=課長職
プロデューサー=部長職

など、各社異なるがこのようにカテゴライズされることが多い。
当たり前だが段階を経て出世していくとこになる。
例外として、新規プロジェクトの発案~開発までをディレクションし、その商品が空前の大ヒットを起こした場合は一気に出世することもある。
他社でこのような話を聞いたことがある。
このような例外を除けば、日々コツコツと努力して上司の信頼を勝ち取り出世していくしかない。
 
全ては信頼です。
もう一度強調します。
信頼なくしてクリエイティブな仕事は出来ません。

これまで学んできたことなど忘れてしまえ

ちょっときつい言い方かもしれませんが、この姿勢こそ重要です。

4、技術職は主張よりも吸収すること

これからこの業界に飛び込みたいと考えている人たちには、ぜひ「手ぶら」で現場に来てもらいたい。
そしてスポンジのように技術やノウハウを盗んでもらいたい。
大工さんのようなイメージを持って一から学ぶ姿勢が大切です。
これまで学校で作ってきた作品など忘れてしまったほうが良いです。
 
僕も学生時代に1年かけた作品で賞を取ったことがありますが、今であればうちのチームで1ヶ月以内にそれ以上の作品が軽く作れます。
プロとはそういうものです。
過去にこだわらずに、今の仕事をすぐに吸収できるスタッフとして認知されることは、今後のあなたにとって大切なことです。
それが出来れば自とクリエイティブな仕事ができる役職に就けるはずです。

5、現場が新人に求めているものは人間性

現場のスタッフが新人や若者に期待していることは「技術よりも人間性」です。

出世できそうな新人、そうでない新人はなんとなく分かってしまう。

身なりも気を使った方がいいです。

この業界はスーツを着ることがないので、いかにもゲームやアニメが好きというファッションは控えた方がいい。

自分の身なりを気にしないようなスタッフが、周りの環境に気を使えるとは思われない。

新人であればあるほど、言動・容姿に関していい加減にならない方がよいです。

最低限、清潔でいましょう。

信頼されるために必要なこと

6、やる気の見せ方

周囲に「やる気」をさり気なく冷静に見せ、頼れるスタッフに思わせることも重要です。
現に「上手に自分を見せれる新人」は少しづつ出世している。
頭が切れないとクリエイティブな世界では出世できず、ただの現場の作業員で終わってしまいます。 
実はがむしゃらに仕事に取り組くむだけの人を評価してくれる上長は少ないのです。
それを評価してくれる会社であれば、それはブラック企業です。
辞めてしまいましょう。

7、人に関わるとこ

「100個のクリエイティブなアイディア」よりも、「1回の上司との酒の席」のほうがいいこともある。
こういうことで出世するのもどうかと思うが、これも人間性のひとつ。
今後の自分にとって大事なことをアドバイスしてもらったり、自分がしたいことを伝えるのも大事。
結局は、自分が持っている資格やスキルよりも、将来的に管理能力があると思われる人が出世できるというもの。
もちろんスキルも大事だけどね。
まずは積極的に人に関わることが重要です。

将来何をしたいのか

多くのゲームクリエーターやCGデザイナーは、自分の作品を持つことを夢見ています。そこで大切なことを忘れてはいけません。

8、1人では何も出来ない

ゲームにしろ映像にしろ、1人で全てを賄うのは非常に困難です。
でも不可能ではないです。
その代わり、代償となるは時間でありお金であり・・・。オススメはしません。
1人で全てをやりたい場合はフリーランスになり、自分に投資をし頑張るしかなく、過去にこれで失敗している人たちを見てきています。
結局会社に戻ってくるパターンで、出戻りってやつです。
この業界はなぜだか出戻りが多いです。
やりたいことを求めて他社へ、フリーランスへ。そして戻ってくる。
この事実だけを伝えておけば彼らがどうなったのか分かると思います。
 
ゲーム作品や映像作品は集団作業です。
ハリウッド映画のエンドクレジットを見ればいかに多くの人が関わっているか分かると思います。
いいものを作りたければ、「1人で挑戦することよりも、多くの人を動かせる人になる」ということが最善の道です。
PCに向かって仕事するだけでなく、周りの状況をよく見てみましょう。

最後のまとめ

技術よりも管理能力が大切だということを強調してこの記事を書きました。
しかし、当然ながら技術をおろそかにしてしまえばそこまでです。
CGには多くのソフトウェアが存在します。
 
Maya,3dmax,XSI,Motionbuilder、その他Adobe系のソフトなどなど。
僕はこれまで全てのソフトを触ってきました。
特化して使えるソフトウェアなどせいぜい2つです。
それでも十分仕事はやっていけます。
 
本来正しい選択として、目指すところはCGを扱うことではなく、CGを扱う人を扱うことだから。
これが結果として自分の作品を作るということになります。
あなたがこの業界で何をしたいのかを明確にしておけば、数年頑張ればその最善ルートが見えてくるハズです。
10年働けばもっと違う世界が見えてきます。
日々、広い視野を持って客観的に自分を見なおしてみましょう。
きっと成功への道が近くなると思いますよ。