鎌倉の大仏、状態調査と清掃作業終わり拝観再開
2016年3月11日16時6分 スポーツ報知
状態調査と清掃作業が行われていた鎌倉大仏(神奈川県鎌倉市、高徳院)の一般拝観が11日、約2か月ぶりに再開された。
東日本大震災から5年の節目に、再び大仏が雄姿を現した。あいにくの雨にも関わらず、初日から多くの観光客らが拝観。20年来、毎週のように足を運んでいるという鎌倉市の60代男性は「青銅の色がよみがえった印象がありますし、頭や肩付近の汚れが落ちた気がします」と笑顔を見せた。
1959~61年の「昭和の大修理」以来となった大規模補修事業。当初は2011年を予定していたが、震災のため延期に。1月13日に開始された調査では、前回補修時に設置した免震装置などが調べられたが、大きな損傷はなかったとみられる。
鎌倉大仏は1923年の関東大震災の際に台座から外れて傾いたり、室町時代には津波に襲われたという記録も残っている。東日本大震災の発生後、復興祈願イベントを毎年行ってきたこともあって、3月11日が再開の日に選ばれた。
高徳院では補修完了に伴い、22日に法要を行う予定だ。