小川崇
2016年1月27日07時19分
JR新大久保駅(東京都新宿区)でホームから転落した男性を助けようとした韓国人留学生の李秀賢(イスヒョン)さん(当時26)らが亡くなった事故から、26日で15年がたった。李さんの両親や韓国の若者が事故現場を訪れ、花を手向けた。
両親は事故があったホームに上がり、現場となった線路の手前で祈りを捧げた。母親の辛潤賛(シンユンチャン)さん(66)は「事故がついこのあいだのよう。長い歳月の間にヘイトスピーチのようなことで心が痛みましたが、きょうは明るい新大久保の雰囲気を感じた」と目を潤ませた。父親の李盛大(イソンデ)さん(76)は日韓関係について「与えられた宿題があるが、お互いが譲歩して思いやる気持ちを持てば、解決に向かうと確信している」と話した。
事故は2001年1月26日午後7時すぎに起きた。ホームから落ちた男性を救おうと、李さんとカメラマンの関根史郎さん(当時47)が線路に飛び降り、電車にはねられて3人とも死亡した。(小川崇)
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朝日新聞社会部
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