民主・岡田代表、「3月中に維新と新党つくる」と明言

02/23 18:34
自民党議員の相次ぐ不祥事や、問題発言にもかかわらず、安倍政権は、依然、高い支持率を維持している。この「安倍一強」に対抗するため、民主党と維新の党が合流し、「新党」を立ち上げることになった。夏の参院選に向けて、安倍自民党への対抗勢力となっていくのか。
維新の党の松野代表は「全く新しい党名の、新しい形の新党を作ろうということでですね、きょう、皆さんにおはかりをしたい」と述べた。
民主党の細野政調会長は「新しい出発をすることによって得ることの方が、大きいのではないか」」と語った。
新しい出発へ。
ついに本格化した、野党再編の動き。
FNNのカメラが、22日夜にとらえたスクープ映像。
東京都内のホテルから、従業員に促され、うつむきながら出てきたのは、維新の党の松野代表。
奥に見える「台車、ワゴンは一時停止」の注意書きから、ここが、荷物の搬入口であることがうかがえる。
同じホテルからは、今井幹事長の姿も。
この2人が、ひそかに会っていた相手は、民主党の岡田代表と、枝野幹事長。
この会談で、近く民主・維新の両党が合意し、「新党」を結成する方針が確認された。
23日午前、国会内で行われた民主党の幹部会合。
口を真一文字に結び、部屋に入った岡田代表は、幹部を前に、「3月中に維新の党と新党をつくる」と明言した。
その新党結成は、複雑な手順で進められる見通し。
まず、民主党に最低限の議員を残したうえで、大半の議員をいったん離党させる。
その議員らと、解党した維新の党の議員が合流した後、あらためて、党名が新たに生まれ変わる民主党に入る。
維新の党のメンバーが、単純に民主党に合流しないのは、かつて、民主党を離党した松野氏らに対する「出戻り批判」に配慮した手続き。
また、民主党を残す形をとることには、民主党向けの政党交付金を、引き続き受け取れることや、地方組織などの再編を不要とすることができるメリットがある。
民主党の玄葉選対委員長は、「参院選、あるいは(衆院選との)ダブル選挙になるかもしれない中で、自民党に代わりうる塊というものを作っていく努力を、常にしていかなければいけない」と述べた。
そして、気になる党名について、民主党内では、「民主」の2文字を入れた「立憲民主党」や「民主共生党」などとする声が上がっている。
新党結成への動きに、自民党の谷垣幹事長は、「野党統一というと、耳障りはよろしゅうございますが、一皮むけば、野合だということにもなりかねないことかと思います」と語った。
おおさか維新の会の松井代表は、「民主党に、偽物の皆さんが吸収されてよかったなと。名前変えるだけで、民主党に吸収してもらえる。どうしても民主党に行きたかったんでしょ。これでよかったと思ってます」と語った。
活発化する野党再編の動き。
共産党は22日、夏の参議院選挙に向けて、1人区ですでに擁立している公認候補者の大半を原則取り下げ、ほかの野党系候補を支援する方針を打ち出した。
これを受け、野党5党の幹事長らは23日、会合を開き、候補者調整などを行う協議の場を設けた。
しかし、安全保障関連法の廃止以外、各党の政策が大きく食い違う中、野党共闘は、どこまで進むのか。
フジテレビ・渡邉 奈都子政治部長は、「野党としての大きな塊、受け皿を作ることを最優先に、選挙に向かって無理やりにでも突き進むと思う。ただ、その旗印が『非自民』ということだけでいいか、政策的なメッセージが国民にどう届くかが問われる」と語った。

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNスピーク
みんなのニュース
あしたのニュース