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行方不明の夫への思い書き続ける 岩手・陸前高田
3月11日 19時08分

行方不明の夫への思い書き続ける 岩手・陸前高田
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岩手県陸前高田市には、東日本大震災の発生から5年となる今も行方が分からない夫への思いを、書き続けている女性がいます。
陸前高田市に住む熊谷幸子さん(74)は、夫の磨さん(当時71)が津波で行方不明になりました。磨さんは地震のあと、近所に暮らす足の不自由なお年寄りの救助に向かっている途中に津波に巻き込まれたとみられ、今も行方が分かっていません。
熊谷さんは震災が起きた年の6月に夫を探して安置所を訪ね回っていた際に、たまたま手元にあったカレンダーの裏に夫への思いをつづると、気持ちが落ち着いたと言います。熊谷さんは、その後も夫への思いを書き続け、これまで150枚以上の紙につづってきました。
熊谷さんは11日、地震が発生した午後2時46分に高台にある自宅の庭から海に向かって黙とうをささげました。そして、何度も手を止めながら、磨さんへの思いをつづりました。
熊谷さんは「私にとっては節目がなくて、命日もなくて、ただ見つかるまで、このまま向き合っていこうと思います。声が聞こえなくても話をしている気がするので、書けなくなるまで、ずっと書き続けます」と話していました。

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