人間対AI:李世ドル九段、夜通し「復碁」で反撃準備

「アルファ碁」に連敗で戦略見直し
ホテルで家族を隣室に寝かせ、プロ囲碁棋士4人と翌朝まで研究
「『アルファ碁』後半に強く逆転困難…第3局は序盤に勝負決める」

人間対AI:李世ドル九段、夜通し「復碁」で反撃準備

 韓国最高の囲碁棋士・李世ドル(イ・セドル)九段(33)が10日午後、人工知能囲碁対局ソフト「アルファ碁(AlphaGo)」との第2局で敗れ、意気消沈していると、親しいプロ囲碁棋士4人が会場のソウル・フォーシーズンズ・ホテルを訪れた。4人は李九段の復碁(今指したばかりの囲碁を再び並べながら、どの手が良くて、どの手が悪かったかを互いに意見し合うこと)を手伝い、話し相手になりながら、11日の朝日がのぼるころまでなんと9時間も共に過ごした。共に過ごした仲間たちを通じ、決戦を前にした李九段は作戦と覚悟をあらたにした。

 10日夜、李九段が仲間たちと囲碁の話をしていた間、李九段の10歳になる娘ヘリムさんは母親と一緒に隣室で寝ていた。娘を特にかわいがっていることで知られる李九段は、今回の「アルファ碁」との対局を前にカナダで暮らしている妻と娘を呼び寄せ、同じホテルに滞在させている。一緒に復碁をしたプロ囲碁棋士は「李九段は家族でも満たすことのできない、『囲碁上での孤独』を強く感じていた気がした」と語った。

 李九段は「世間では『世紀の対決』だと言っているが、興行のためにも私はこのまま退くわけにはいかない。少なくとも2勝2敗まで追いかけたい」と闘志を燃やしている。第1局・第2局と相次いで敗れたことから落ち込んでいたが、今は心の平穏を取り戻した。

 李九段は恐ろしいほどに復碁に熱中した。もともと「復碁の時にすべてを学ぶ」と言われるほど復碁に熱心だったが、この日は碁盤のことしか頭の中にない様子だった。何らかの結論を得るたび、こわばっていた顔の筋肉が緩んだように見えた。用意されていた夜食も平らげた。

李洪烈(イ・ホンリョル)囲碁専門記者
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