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国連 南スーダンは世界最悪レベルの人権状況
3月12日 10時30分

戦闘が続くアフリカの南スーダンの人権状況について、国連は11日に報告書を発表し、戦闘が長引くなかで、市民の虐殺や女性への性暴力が相次ぎ、世界でも最悪レベルの人権状況になっているとして、重大な懸念を示しました。
南スーダンでは、政府軍と反政府武装勢力との間で武力衝突が続き、去年8月に和平協定が締結されたあとも各地で衝突が繰り返されています。
こうしたなか、国連人権高等弁務官事務所は11日、現地の人権状況について報告書を発表しました。
それによりますと、南スーダンでは、市民が戦闘に巻き込まれるよりも、兵士に意図的に狙われ虐殺されるケースが相次いでいるということです。
また女性への性暴力も深刻化していて、北部の州では去年4月から9月までの間に、1300人以上の女性が被害に遭ったということです。とりわけ政府軍側による犯行が多く報告されていて、反政府武装勢力と戦う「報酬」として、政府軍が兵士に女性への性暴力を許したケースも報告されています。
ゼイド人権高等弁務官は「南スーダンは、世界でも最も深刻な人権侵害が起きている地域の1つとなっているが、国際社会からの関心は得られていない」として、重大な懸念を示しました。
南スーダンでは、日本の陸上自衛隊も参加して国連のPKO=平和維持活動が展開していますが、国連が目指す平和と安定からはかけ離れた内戦状態が続いています。

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