Updated: Tokyo  2016/03/12 09:36  |  New York  2016/03/11 19:36  |  London  2016/03/12 00:36
 

ゴールドマン:原油市場にバランス回復の兆し、貯蔵リスクが低下へ

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    (ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループは米国での原油生産に減少の兆しが現れ、ナイジェリアの生産障害とイラク・クルド人自治区の原油パイプラインの破壊で、世界的な供給超過は縮小する可能性があるとして、原油市場ではバランス回復が始まったようだと指摘した。

ダミアン・クールベイリン氏は11日付のリポートで、「貯蔵能力の問題と依然大規模な供給超過によって、今後数カ月はトレンドの見えない荒っぽい値動きが続く」との予想を示した。ゴールドマンは今年4-6月(第2四半期)の原油価格を1バレル当たり25ー45ドルと予想。1-3月予想は20-40ドルのレンジだった。

リポートではさらに、「第2四半期以降も石油輸出国機構(OPEC)およびロシアの生産は伸びないと予想している。需要は底堅い伸びが見込まれることから、低価格がこのまま続いた場合に在庫は今年、取り崩されるだろうと当社は自信を深めている」と説明。在庫が縮小するのに伴い、貯蔵水準が能力の上限に達するリスクも低下すると続けた。

原題:Goldman Sees ‘Green Shoots’ in Crude as Storage Risks Recede (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Sharon Cho ccho28@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Pratish Narayanan pnarayanan9@bloomberg.net

更新日時: 2016/03/11 23:49 JST

 
 
 
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