被災地に勇気や希望を届けよう―。世界に衝撃と悲しみをもたらした東日本大震災から５年の１１日、大災害の犠牲者の鎮魂を願い、被災者を励まそうと、さまざまなイベントが世界各地で開かれた。

　「被災者に勇気を与えたい」。２００４年のスマトラ沖地震による大津波の最大被災地、インドネシア・スマトラ島アチェ州のバンダアチェでは、追悼式典で約２５０人が黙とうをささげた。

　日本語学校に通うインドネシア人の児童・生徒らが、浴衣姿で日本語の歌を熱唱。折り紙で作った数百の舟を館内の池に浮かべた。

　０４年の地震と津波ではインド洋沿岸諸国で２２万人以上が死亡・不明になった。