AIにプロ連敗、韓国囲碁界落胆

トーン一変「公正性に問題」とも

2016/3/11 21:48

画像 10日、第2戦に敗れた後の記者会見で険しい表情を浮かべる李世ドル九段=ソウル(共同) 【ソウル共同】人工知能(AI)の囲碁ソフト「アルファ碁」と対戦した世界トップクラスの韓国人プロ棋士、李世ドル九段が2連敗したことに韓国囲碁界が落胆している。

 李氏勝利による囲碁人気の向上を期待していただけに、韓国棋院幹部は11日「対局には公正性に問題がある」と不満を吐露した。

 開始前は「世紀の対局」などと興味津々だった韓国メディアも、アルファ碁の圧倒的な強さを目の当たりにして一変。AIの進化で雇用が失われたり、人間がAIに支配されたりする時代が訪れるのではないかと懸念する暗いトーンの記事が目立ち始めた。