友達も恋人もいないので暇を持て余している。こんなゴミ人生がましになるかと思い読んだ。
5段階評価 ★
ある夏の話。プチ鬱の自称平凡な容姿がいい男子高校生に、容姿がいい女子高生が人生を説き、その流れで恋愛青春を謳歌する小説型自己啓発本。
欲しいものは決して手に入らない。まともな家に生まれる。虐めの記憶を抹消する。アトピーゾンビウイルスの痕跡を無くす。異世界で暮らす。容姿がよく生まれる。健常者として楽しいスクールライフ青春を送る。生まれ直す。隣に住む幼稚園から一緒の可愛い幼なじみがいる。魔法が使える。
自分が個性だと思っていても他人が汚点だと認識している限り、被害に遭い続けるし、勘違いしている痛いやつにしか見えない。
痒くて痛くて傷だらけで汚くて赤くなった肌が個性?そんな個性いらない。個性というのは突出した才能や能力のことを言うのだ。
容姿が悪く忌み嫌われるアトピーゾンビを愛せるほど自己愛は強くない。
「出来ないという先入観を捨てる!」
出来ないというのは嘘吐きの言葉なんですよ。みたいなブラック思考。過労死させたいのか。
学生の頃から先入観を捨てて何をやっても駄目だった。出来ないものは出来ないから、それを前提として先を考えるのが非健常者の処世術。
「お金を儲けるということは、<ありがとう>を集めるということだ」
これは正論。オレオレ詐欺も、余談で済ませてくれて、ありがとうって言われますもんね。
恵まれた健常者限定の話ですよね。所詮強者の理屈。出来ないものは出来ないです。十年やっても出来なかった。アトピーゾンビはどうにもならなかった。
学生のうちに恋愛は出来ない。中学生同士で恋愛ももう無理。できないことが増えていく。それが人生だ。
"昨日までできなかったことを理由に、自分は一生それができない人間だと決めつけてしまう。昨日までできなかったという事実が、今日もできないという理由になんかならない。"
ブラック思考。健常者の理屈。著者は十年努力したことがないんだろうな。こういうのは努力すれば夢は叶うくらいの無責任な言葉だと思う。今日は出来るかも今日は出来るかもと苦痛に耐えながら死ぬまで願う人生なんてゴメンだ。「諦める力」を読もう。
一生、小中高学生恋愛は出来ません。制服デートなんて夢のまた夢です。
この本は健常者が読むものだった。非健常者のアトピーゾンビが読んでも青春や健常者との圧倒的格差を見せつけられて絶望と苦痛を感じるだけだった。以前より死にたくなった。自殺メーターが少し上がった。そこには感謝してる。
これだったら、部屋の壁でも見てたほうがマシだった。
七つの習慣は読んだ?