[マラソン]野口みずきにＱちゃん魂　がっちり握手「力もらえます」

　Ｑちゃん魂を注入された−。リオデジャネイロ五輪の女子マラソン代表最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソン（中日新聞社など主催）で引退をかける野口みずき（３７）＝シスメックス＝が１０日、五輪切符を逃した場合は「私にとって区切り」とあらためて進退に言及。「最初から最後まで野口みずきらしい走りをして笑顔でゴールしたい」と、吹っ切れたように話した。

　そんな野口を激励したのが、レース当日にテレビ中継で解説を担当するＱちゃんこと、高橋尚子さん（本社客員）だ。五輪金メダルリレーという日本の黄金期を築いたふたりは取材後、がっちり握手。野口は「力をもらえます」と満面の笑みで、レース後の飲み会も約束した。「若手の選手に、ちゅうちょせず強気にいく走りを伝えたい」。Ｑちゃんからの多大な刺激を受け、２００４年アテネ五輪金メダリストとしてのプライドをのぞかせた。

　この日、名古屋入りした野口は、終始リラックスした様子。「２年半もマラソンから遠ざかっているので、手応えはまあまあ」と手探りの状態ながら、経験を武器に貪欲に結果を求めていく。　（福沢和義）