昨日BBC見てたら東京支局長が福島の立ち入り禁止区域でレポートしていた
放射線医学が専門の教授も一緒ね
立ち入り禁止区域というのはもちろん、放射線が強すぎるというエリアです
でもそこは、強すぎるといってもなんだか毎時マイクロシーベルトのレベルらしくて
「人体に対する長期的な影響は?」
「Absolutely nothing(全くありません)」
とか言ってました
CT一回取ったら10ミリシーベルト(だから、CTなら平気で何回でも取るのにこの程度の放射線量に怯えるのはおかしい)。部屋の中にいればさらに被爆量は減る。自然放射能がここよりすごい地域もある(が医学的な問題は見つかっていない)。原発の事故で発生した放射能だからといって(この程度の線量では)特に問題があるわけではない。それよりも外に出ないことで運動不足になる方が健康上問題がある。とか、言いたい放題
まあ予も、案外放射能そのものよりも放射能に対する恐怖心からくるストレスの方が健康に悪かったりして? とか思うんだけど
これ見て、あーそういや明日は3.11だな、と思うと同時に、もうこういう事を平然と放送できるようになったんだ、と感慨深かった
震災発生してから数日間。世の中は完全に非常事態モードになって、不思議な高揚感があったと思う
なにせ原発が爆発したからね。何というか、話が一気にSFチックになったというか
原子力発電というのは基本的には大昔のテクノロジーなわけ
今回爆発した福島の原発も、文字通りオープンリールがクルクル回っている時代の原発だったしね
だから、原発が爆発したらSFみたいにそこから新しい時代が始まるんじゃないか? という期待が世の中にあった
原子力発電所でも核兵器でもいいけど、原子力というのはイマジネーションを刺激するんだよね
しかし、ありがたいことに現実はSFよりもはるかに退屈だった
いや、今でも福島の一部はSFみたいな状況なわけだけど、そういう一部の地域以外の生活はあっという間に元通りになって、元通りになったら震災で世の中が変わるかもしれない! と思った事なんて忘れてしまう
予も一度はそういう雰囲気に流されて、これからは違う生き方をしなければ! と思ってみたけど、後から振り返るとそう思っている期間、特に以前とくらべてレベルの高い生き方をしていたわけでもない
大震災で分かった事
イベント頼みで何かが変わることを期待するなんて絶対無理
だって原発が爆発しても変わらないんだからさ、変わるわけがない
Absolutely nothing
それが分かったというのはよかったと思います
おわり!