岩佐友、山下裕志
2016年3月11日22時29分
2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判は11日、宇都宮地裁で続いた。被告は「女児を殺してごめんなさい、と50回言わされた」と警察官による取り調べでの自白の強要を訴えた。
被告は商標法違反罪で起訴された14年2月18日、検事の取り調べで女児の殺害を自白したとされる。その後、殺人以外の拉致やわいせつのみを認めるなど供述が変遷し、15年5月ごろから全面否認に転じた。
警察官の取り調べに関する質問で、被告は「少しでも認めた方が取り調べが優しくなると思った」と拉致やわいせつを認めた理由を説明。いつ女児を誘拐したのかと問われた際に「『登校時』と言ったら『違う、下校時だろ』と話を合わされた」と述べた。さらに、「殺していないと言ったら平手打ちをされ、額を壁にぶつけてけがをした」とも主張した。これらの取り調べは録音・録画されていない。
残り:321文字/全文:726文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!