全話まとめ1 01~05感想
全話まとめ2 06~09感想
全話まとめ3 10~
オリジナルの人生では、三人が死亡。その結果、心の中に開いた穴。
「だけど、その足りない何かを埋めていくのが、人生なんだと僕は考える」
卒業式で聞いたこの言葉に、悟は強く影響されます。
中西彩に近づこうとするも、不振がられる悟達。
シェイクスピアは、ロミオとジュリエットしか読んだ事がないケンヤ。今回彼は、等身大の小学生といった感じでしたねw
彼女には、秘密基地の存在がバレッバレッでした。
「アジト? 子供っぽい…」
「こっ、こっ、こっ…」
ぐぬぬといった、ケンヤ君(おそらく12歳)。
「どうせ、ヒーローゴッコとかでしょ?」
「ひ、ヒーロ馬鹿にするな!!」
これ、子供の姿だから微笑ましく見えるけど、29歳の姿で想像すると、かなりヤバイ光景です。
子供っぽい言動のカズに、何故興味を示した中西彩。
「アジト…、暇だから来てみたわ…」
これは、意外な展開。この後、彼らは光速でくっつき、中西彩は孤立しなくなりました。
またまた、八代の意味深シーン。こういう思わせぶりな描写、何度目だよ~と言いたくなります。
悟達の探偵ゴッコのおかげで、三人は救われました。でも、子供を誘拐し難い状況を作れば作るほど、犯人もまた探し難くなります。仕方のない事だけど、歯がゆいですね。
犯人は、おそらく昭和63年、悟の母・佐知子が知っている人物。悟は、「悉く誘拐を邪魔をされた犯人が、他の代償行為を求めている」と考えます。
周囲から浮いて、覇気が無くなってしまった美里。これまでにも、似たような描写が何度かありましたね。自業自得とは言え、何だか可哀想。
今度は、彼女の心配をする悟。
「したっけ~。したっけぇぇええ」
「毎日大げさだなぁ」
「ほんとだよ。どうせ明日も会うのにさ」
美里は、アイスホッケーの試合会場にいると知り、また探偵ゴッコを開始する悟。孤立している彼女は、犯人にとって格好の標的です。
「こういち~口悪いぞ~。弁当抜きにするぞ~」
冗談を言いながら、白鳥食品のお弁当をポンポンと叩く八代先生。
トイレに入る美里。まんまと付いていく悟。出てくる時間が遅いので、気になった彼はトイレを覗き込みます。そこに、ごく自然な演技で現れる八代先生。
「お前そこで、何してるんだ?」
ちょっと言い訳できないですね~。29歳。
八代先生は、そんな彼を外に誘導します。そして白鳥食品の軽トラを見かけ、八代先生に協力を求める悟。
何の躊躇もなく、自分の身の上を話し出す悟。誘拐犯を追っていることも、ペラペラと言ってしまいました。加代のことで頼りになった彼に、気を許し過ぎていたんでしょう。手袋をしているのは、指紋を付けないためかな?
「心の中に開いている穴を埋めたい、と思ったんだ。人のも、自分のも」
大の大人が、自分の人生哲学を子供の口から聞けば、ビックリするでしょうね。この時の八代は、映像で表現された以上に驚いていたのかもしれません。
「善行も悪行も本質は同じ。人が、自らの欠陥を補うための行いに過ぎない」
悟は、極端な考え方だと感じていました。人間の行動原理を、理屈だけで分かろうとすると、こうなっちゃうのかなぁ。
「僕も最近、ある人に近づくために、あらゆる手段を講じたよ」
「時には、ストレートに。時には変化球。いわゆる反則技も使ってみた」
「楽しかったなぁ」
「まっ確かに、恋愛に似てるかもな」
「んっ。心の穴を埋めるという点では、同じか」
「あっ、アメ取ろうか?」
「ありがとう。悟」
「でも、アメは入ってないんだ」
「だって、これ。僕の車じゃないんだ」
これまで、あまりに胡散臭い行動を取ってきたので、「逆に怪しくない」と感じていた人も多くいると思います。でも彼が、「そのまま犯人なのでは?」という気持ちになった事もあったんじゃないかな。そうやって、犯人かどうかを疑わせ続けた事が、推理ものとして視聴者の興味を引いたのかもしれません。
この作品は、本気で推理していくと、犯人候補が相当絞られてしまいます。それにも拘わらず、ミステリーとしてここまで楽しめたのは、原作者の力量が相当高いという事。
初めて原作を読んだ時、「ああ、分かっていたんだけどなぁ」と思った反面、「やられたなぁ」という感想を抱きました。というより後者の感情の方が、大きかったです。
という訳で、犯人は八代学に確定。
上記の台詞の後(もう、見えなくなっちゃったw)、歓喜というタイトルが表示されます。八代先生、大喜びですねwww
「一番幸せな瞬間ってさ。どんどん更新されていくものだと思わないか。僕はね、今日それが更新されたよ」
「心の中の足りない何かを埋められた時こそが、最高の瞬間だ」
感銘を受けた言葉が、犯行の告白という形で使われます。
「そこで仲間から浮いていた美里に、ホッケーの観戦を勧めて、その情報をヒロミに伝えてみた」
「悟、君が来れば疑念は確信に変わる」
「君が、敵だとね」
悟は、中々認められません。というよりも、認めたくないといった感じか。父親像を重ねる程、彼を信用していましたし。
「それ、外れないよ」
殺人を平気で犯すような奴と、車中に二人っきり。しかも、シートベルトに細工がしてあり逃げられない。想像するだけでもゾッとします。
「悟、未だに信じられない」
「ここまで追いつめられるなんて、正直シビれたよ」
「君はまるで、未来でも見てきたかのようだ」
「僕も寝覚めが悪くならないように一応言っておくが、これからする事は、計画を邪魔した君に対する復讐なんかじゃないんだ」
「君には、本気で敬意を抱いているからね」
「欲望が満たされなかった事の代償行為だと思ってほしい」
「悟、君が手にするのは、この街の平和だ。君が望んだもの、そのものだろう?」
「僕が手にするのは、僕の手による、僕のためだけにある死だ」
「僕は、この街を去る事にしたんだよ」
こうして車ごと沈められた悟。でも、走馬燈(?)の前に、何かのイメージっぽいシーンがありましたね。彼の肉体だけが沈み込むような。何なんだろうか…。
母親、仲間、加代、そして最後にアイリを思い出して終了。
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