こんにちは、ゲイのハンドメイド作家よ。
今日はハンドメイドと関係のない記事よ。
「大災害を前にスポーツは無力なのか。」
ツイッターでこんな記事が回ってたのよ。
私も東日本大震災の日が近づくと思い出すの。安藤美姫のレクイエムを。
震災で延期になった世界選手権。優勝した安藤美姫。
もう震災から5年経つのね。
当時は学生だったけど、何をするにも無力で、テレビから流れてくる、目を背けたくなるような映像をただただ繰り返し見てた。
別に直接被害を受けたわけでも無いのに、心も気持ちも塞いじゃって、何でもいいから少しでも現実から目を背けられるようなものを欲していたわ。
私の好きなフィギュアスケートも3月に日本で世界選手権を控えていたんだけど、開催の中止が決まってしまったのよ。
それでも急遽ロシアが名乗りを上げてくれて、1ヶ月延期されて4月の終わり頃に開催された。
選手は試合に向けてコンディションを上げていくから、試合が1ヶ月延びるとそれがすべて崩れてしまう。
たくさんの選手が不調に陥るなか、日本の安藤美姫ちゃんがショートとフリーをしっかり演じて優勝したのよ。
震災でどうすることもできなくてただただ心をすり減らしていく私たちに、一つの癒しを確かに与えてくれた。本当に素敵なプログラムだったわ。
エキシビジョンの「レクイエム」は圧巻だった
それだけじゃなくて、その後のエキシビジョンではアンコールで「レクイエム」を滑ってくれた。この演技を見て私はそれまで溜まっていた感情が一気に噴き出して涙を何度も流したわ。
(↓アンコールは5:40頃からよ)
安藤美姫らしい力強い表現で情感の込もったレクイエムは、被災した人のことを思って滑ってることがすぐにわかった。
現実を受け止められ無いような毎日だったけど、決して目を背けてはいけないんだと教えてくれた。
冒頭で紹介した記事に出てくる人も、このレクイエムについて語っているわね。
「大災害の前にスポーツは無力か」なんて、人によって答えは違うわよね。
でも確かに私は美姫ちゃんのレクイエムに感動したし、今でもこの曲を聴くと震災を思い出すわ。
「震災が風化してしまうことが一番怖い」って誰かが言ってた。
こうやって思い出せる出来事やきっかけがあるって大事ね。
安藤美姫さん、ありがとう。
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ちなみに日本での世界選手権が中止になって、急遽代替開催を名乗り出てくれたロシア。
1ヶ月という短い期間で世界選手権を準備してくれたにもかかわらず、日本に大きな配慮を施してくれたのよ。
自国開催を楽しみにしていた日本人のために、生中継で試合が観られるようわざわざゴールデンタイムに合わせて開会してくれたり
開会式や閉会式でも日本や被災地を応援する演出をしてくれたりと、本当に素敵な世界選手権を用意してくれた。
ロシアのみなさん、本当にありがとう。