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書店関係者失踪の問題を提起せず 香港市民の反発も
3月7日 5時00分

中国共産党に批判的な本を取り扱っていた香港の書店の関係者5人が相次いで失踪した問題を巡り、香港のトップは、中国共産党の最高指導部のメンバーと会談した際にこの問題を提起せず、香港の市民からは、中国寄りの香港政府への反発も強まりそうです。
この問題は、中国共産党に批判的な本を取り扱う香港の書店の関係者5人が、去年10月から相次いで失踪し、その後、全員が中国本土で拘束されるなどしたもので、6日までに2人が香港に戻りましたが、拘束の経緯など詳細は明らかになっていません。
この問題について、全人代=全国人民代表大会に合わせて北京を訪れていた香港のトップ、梁振英行政長官は、6日夜の記者会見で、中国共産党の最高指導部序列3位の張徳江全人代委員長と会談したものの、この問題を提起しなかったことを明らかにしました。
香港政府のトップに当たる行政長官は、中国政府に任命されるため、その意向を強く受けると言われています。
香港の市民の間では、1国2制度の下、高度な自治が認められている香港で、言論の自由や司法権が脅かされているという懸念が広がっていて、中国に加え、中国寄りの香港政府へも反発が強まりそうです。

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