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EU離脱派「改革案では英の権限取り戻せず」3月11日 7時58分
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EUからの離脱の賛否を問うため、ことし6月にイギリスで行われる国民投票について、10日、離脱を支持する有力議員が演説し、キャメロン首相がEUと合意した改革案ではイギリスに権限を取り戻せないとして離脱の必要性を訴えました。
イギリスではことし6月に、EU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票が行われますが、現在、閣議に出席する30人の閣僚らのうち6人が離脱を支持しています。
このうちの1人で与党・保守党の下院院内総務を務めるクリス・グレイリング議員が、10日、ロンドンで演説し、キャメロン首相が先月合意したEUの改革案について、「イギリスの議会や有権者に権限を取り戻すことはできない」と批判しました。
その理由としてグレイリング議員は、EUの意思決定は多数決で行われるためイギリスの影響力が限定され、加盟国に拒否権のない現状では望まない法律を阻止できないなどと指摘しました。特に、加盟国の中で多数を占めるユーロ圏の国々は政治統合を進めようとしており、イギリスの利益は今後ますます周辺に追いやられると危機感を示しました。一方で、EUから離脱すれば、イギリスは世界の新興国などとの貿易交渉を独自に進めることができると説明しています。
グレイリング議員は、「求めているのはイギリスモデルだ。離脱後は、EUとも貿易交渉を行うが、成長著しい新興国などとも交渉できるようになる」と述べて経済面での利益も強調し、離脱の必要性を訴えました。
このうちの1人で与党・保守党の下院院内総務を務めるクリス・グレイリング議員が、10日、ロンドンで演説し、キャメロン首相が先月合意したEUの改革案について、「イギリスの議会や有権者に権限を取り戻すことはできない」と批判しました。
その理由としてグレイリング議員は、EUの意思決定は多数決で行われるためイギリスの影響力が限定され、加盟国に拒否権のない現状では望まない法律を阻止できないなどと指摘しました。特に、加盟国の中で多数を占めるユーロ圏の国々は政治統合を進めようとしており、イギリスの利益は今後ますます周辺に追いやられると危機感を示しました。一方で、EUから離脱すれば、イギリスは世界の新興国などとの貿易交渉を独自に進めることができると説明しています。
グレイリング議員は、「求めているのはイギリスモデルだ。離脱後は、EUとも貿易交渉を行うが、成長著しい新興国などとも交渉できるようになる」と述べて経済面での利益も強調し、離脱の必要性を訴えました。