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ジカ熱ワクチン 米研究機関が秋までに臨床試験開始へ
3月11日 13時33分

中南米を中心に感染が広がっているジカ熱について、アメリカのNIH=国立衛生研究所は開発中のワクチンを人に投与する臨床試験を、ことしの秋までに始める方針を明らかにしました。
中南米を中心に感染が広がっているジカ熱を巡っては、妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい小頭症の子どもが生まれることとの関連性が指摘されていますが、今のところ、有効なワクチンや治療薬が開発されておらず、世界各地の製薬会社や研究機関が、研究を続けています。
このうち、アメリカのNIHの研究機関の1つ、アレルギー感染症研究所のファウチ所長は10日に電話会見を開き、ことし秋までに開発中の複数のワクチンについて、人に投与して安全性などを確かめる小規模な臨床試験を始める方針を明らかにしました。小規模な臨床試験は4か月ほどで終わり、問題がなければ、次の段階の大規模な臨床試験に移る見込みだということで、ファウチ所長は「来年中にはワクチンの効果や安全性を確かめられるはずだ」と話しています。
ジカ熱のワクチンや治療薬の開発が急がれるなか、アメリカでは政府が議会に対して、日本円で2000億円規模の緊急の対策費を要請していて、新しい診断技術や、ワクチンの研究開発を後押ししようとしています。

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