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子育て・教育
中学入試は宝くじ 落ちても君の能力不足ではないよ
山口照美/「中学入試は宝くじ、高校入試は通過儀礼、大学入試は自分で開く扉」
中・高・大すべての入試に10年以上関わる中で、子ども達に伝えてきた言葉だ。大学入試は絶対ではない。だからこそ、受験生としての努力や意志が問われる。「何となく受験するならやめてええねんで」と塾や予備校でダレる受験生を叱ってきた。高校入試は、思春期の子ども達の真剣勝負。怠けたい欲望と闘い、自分の将来のために奮闘する。この時期に、受験をすることは自分を見つめる機会にもなる。だから「通過儀礼」と呼ぶ。
中学入試は結果より過程が大事と伝えておく
私は高校入試推奨派だ。体も心も、受験のプレッシャーに耐えるだけ成長している。
一方、中学入試には賛成しきれない。男女入り交じって遊べる最後の数年の時間を、奪うことになる。成長にもばらつきがあり、膨大な量の暗記やトレーニングに耐えられるだけの体力・気力が育っていない。だから私は「中学入試は宝くじ」と定義する。当日のプレッシャーや体調不良で落ちる子がいる。それは、君の能力不足でも努力不足でもなんでもない。中学入試は、入試日程次第で倍率も毎年変動し、「運」の要素が強い。それに12歳という幼さで臨んでいる。不確定要素満載なのだ。
4月に入学してくる子ども達を迎えて、1年生と5年生が学校生活を紹介したり、ゲームをしたりする「わくわくスタート」。5歳も離れた異学年での学びは、小学校ならではだ
だからあえて「宝くじ」と言っておく。子ども達の傷を、少しでも小さくするために。
連載バックナンバー
ママ世代公募校長奮闘記
- 中学入試は宝くじ 落ちても君の能力不足ではないよ 2016.03.10
- 山口照美 「仕事をつくる」という選択肢の大切さ 2016.02.10
- 山口照美 右手にライフワーク、左手に「稼ぐ仕事」 2016.01.12
- 地域の「子育てサロン」に行ってみよう! 2015.12.11
- 民間人校長 組体操問題で考えた運動会の意味とは 2015.11.02
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