[ワシントン 10日 ロイター] - 米大統領選に向けた共和党の候補者選びでトップを走る不動産王のドナルド・トランプ氏は10日、外国製品に対する関税の引き上げを提案した。海外との競争で製造業の雇用が多く失われた州での予備選に向けたアピールとみられるが、自由貿易を推進する共和党の方針とは相いれない提案だ。

トランプ氏は、欧州連合(EU)やアジアでの利下げに対抗して、米国は関税を引き上げるべきだと主張した。

トランプ氏はこの日、テッド・クルーズ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員、オハイオ州のジョン・ケーシック知事とともに、CNNが主催する討論会に参加する。討論会はマイアミ大学で、現地時間午後8時30分(日本時間11日午前10時30分)から行われる。

来週15日には、グローバル化で産業が衰退するオハイオ州、イリノイ州、ノースカロライナ州で共和党の予備選があるほか、フロリダ州、ミズーリ州などでも指名候補の選出が行われる。

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