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福井3ルートを調査対象に 北陸新幹線、与党検討委北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会が十日、東京・衆院第二議員会館であった。五案あるうち、いずれも京都駅を経由する米原、小浜−京都、舞鶴の三案が調査対象に決まった。ただ終着駅は新大阪と天王寺で意見が分かれたため、関係先の意見を聞いて五月末までに判断する。関西空港への延伸は、北陸新幹線から切り離して検討する。 東海道新幹線への乗り入れが前提の米原ルートは、滋賀県が主張。運行主体のJR西日本などは過密ダイヤを理由に否定的だが、中京圏とのアクセスには利点もあり、調査対象に残った。 小浜−京都ルートは、JR西が利便性や採算性を考慮し提案した。終着駅は新大阪で複数の関係団体が賛意を示す。 舞鶴ルートは、京都府が要望。小浜市と京都府舞鶴市、京都駅、関空を結ぶ。しかし整備計画は敦賀−大阪間のため、舞鶴を推す委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)が災害時の代替経路確保などの観点から終着駅を天王寺にする、とした。 湖西は要望がなく、若狭は「京都駅を通るのは最大公約数」(西田委員長)のため外れた。事務局長の滝波宏文参院議員(福井選挙区)は「さまざまな思いを飲み込み、早くまとめるという気持ちで三案に落ちついた」と語った。 一方、終着駅は新大阪を望む声が多いものの、津波浸水のリスクや乗り入れの可否が不透明なため、天王寺を含め検討する。今後、JR西や大阪府・市などから意見を聞く。五月発注予定の調査までに京都駅以南が一本化されないと、両方が調査対象になる。 検討委は、沿線自治体などからの意見聴取を終え、この日から委員間の議論に入った。 (山本洋児) PR情報
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