2016-03-11
■AlphaGo 二戦目勝利 AIがとまらない ![はてなブックマーク - AlphaGo 二戦目勝利 AIがとまらない](http://megalodon.jp/get_contents/265197736)
Youtubeの中継を固唾を呑んで見守っていたんだけど、途中まではいい勝負だったし、白が押してるように見えたんだけど、最後に盛り返される、という感じでまた人類は負けてしまいました。
それにしてもニコ生の解説はわかりやすい。この先、こういう解説手法が流行るんじゃないか
ニコニコ動画の解説の人によると、「局面局面でキャラクターが変わる。妖怪マネマネのような手筋」だったそう。まあ実際にそういうキャラクターなのかもしれないが。
ニューラルネットワークの中でどんなことが起きているのか、観測することはできるがその振る舞いを理解することはとても難しい。ちょうど脳活動はfMRIで観測できるが、そこで起きてることを理解するのが難しいのと似ている。
ニンともカンとも。
初日は定石から外れた手を打ってきたイ・セドル9段の戦略は普通に考えたら正しい。正しいけどしかし、それはむしろ古典的なアルゴリズムが定石だけを学んでいるのに対し、AlphaGoは常識を外れた手も学んでいたと考えるしかない。実際、勝っちゃったし。
そしてトップ棋士が正しい打ち筋で打っても勝てないのだとしたら、たぶんもう勝てないのだ。
こうしてる間にもAlphaGoは学習を続け、昨日よりも一昨日よりも強くなっているだろう。
疲れ知らずに学習できるわけだから、人間が寝たり悔しがったりしている間にも淡々と学習を重ねてるんじゃないかなあ。
今日は休戦日ということで、イ・セドル9段にはぜひお休みになってほしい。
さすがに心折れるかなあと思ったけど、むしろ強い相手とまた勝負できるチャンスがあと3回しかないとなればやるだろうな。
しかしイ・セドル9段、ほんとに凄いなあ。
全世界が注目する中で、最強のAIに敢然と立ち向かう姿はむしろ感動的ですらある。
人はもっと強くなれるし、ヒカルの碁では人が囲碁を極めるためには一人だけ天才が居てもダメで、それを受けて立つもう一人の天才が必要、という話しがでてくる。
囲碁の戦法の進化は激しく、100年前とは打ち方が違う。
Googleによれば、人間時間でいう1000年ぶん、AlphaGoは経験を詰んでいるという。
1000年先の碁を打つAlphaGoが、イ・セドル9段の好敵手になるとすれば、人間の想像力は、さらに1万年先までいけるかもしれない。これはもうタイムマシンだ。
そしてAlphaGoと100戦すれば一回くらいは勝てるんじゃないか。
いきなり1000年後は飛び過ぎだから、発達段階のAlphaGoと戦って10年ごとくらいずつレベルアップしていけばいい。
今現在、1000年後の囲碁をAlphaGoが打っていて、それと立ち向かうイ・セドル9段は、まさに人類の最先端。全く道筋が見えない中で打ってるわけだから、Googleが全勝し、彼らにとって興味のなくなったAlphaGoを公開してくれれば、世界中の棋士の棋力が上がるかもしれない。そりゃ強い人とやったほうが強くなれるからね。
そしてそれって、人間の思考能力を文字通りコンピュータが加速しているとも言えるのではないか。
だとするとものすごく意味のあることだよね。
僕はAIっていう言葉を安易に使うことに昔からすごく抵抗があって、ずっと「ニューラルネットワーク」って呼ぶことにしていたんだけど、今の深層学習は文字通り人工知性と呼ぶものに近くなってきたんじゃないかと感じる。
将棋の思考ルーチンは僕からしたらAIってぽく感じられなかったけど、深層ニューラルネットワークは、結果だけ見ればとても知性的に見える。断面図だけ見てもなにが起きてるのかわからない、ということも含めて。
楽しみだなあ
さて、昨日から慶應義塾大学矢上キャンパスで情報処理学会の全国大会が開催されています。
ドワンゴチームもブース出してるらしいのですが、僕は今日はパネルディスカッションに呼ばれているので、AIがこれから人間の創造性にどう関与してくるのか、ということを議論したいと思います。
http://www.gakkai-web.net/gakkai/ipsj/78program/html/program/timetable2.html
9時30分て・・・
矢上だぜ。
遠いなあ
AlphaGo対局をうけて、来週の電脳空間カウボーイズでは、囲碁に詳しい秀島さんをゲストに迎えてお送りします。
【人類敗北寸前スペシャル】人工知能出現で人類はどこへ行く!?スペシャル【AlphaGo】 - 2016/03/14 19:00開始 - ニコニコ生放送
では情報処理学会で僕と握手!
- 作者: ほったゆみ,小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/11/16
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