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中3生徒自殺 推薦基準 毎年そのつど検討3月11日 6時00分
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広島県府中町の中学3年の男子生徒が非行歴があるという誤った資料に基づいて進路指導を受けたあと自殺した問題で、学校は、高校を受験する生徒を推薦するかどうか決める際、いつからの問題行動を対象とするか、毎年そのつど検討していたことが学校の調査報告書で分かりました。
去年12月、広島県府中町にある府中緑ケ丘中学校の3年の男子生徒が自殺し、担任の教諭が進路指導の面談の際、生徒に万引きの非行歴があったとする誤った資料に基づいて志望校への推薦は出せないと伝えていたことが明らかになっています。
先月、学校が作成した調査報告書によりますと、高校を受験する生徒を推薦するかどうか決める基準の1つは、「問題行動や触法行為がないこと」となっていますが、いつからの行為を対象とするか具体的に規定しておらず、「毎年、そのつど基準を検討する」という慣例があったとしています。今年度は「3年間真面目に努力してきた生徒を推薦すべきだ」などとして、1年生からの触法行為を対象にすることになったということです。その結果、進路について話し合う会議で、1年生の時の触法行為も議論の材料になり、学校のサーバーに保存されていた誤った情報が記載された資料が進路指導に使われることになったということです。
この推薦の決め方について、報告書は「学年の実態や実情により基準が毎年変わってしまったり、意図やねらいのない前例踏襲がなされたりするという、説明のつかない不適切な考え方だった」と取りまとめています。
先月、学校が作成した調査報告書によりますと、高校を受験する生徒を推薦するかどうか決める基準の1つは、「問題行動や触法行為がないこと」となっていますが、いつからの行為を対象とするか具体的に規定しておらず、「毎年、そのつど基準を検討する」という慣例があったとしています。今年度は「3年間真面目に努力してきた生徒を推薦すべきだ」などとして、1年生からの触法行為を対象にすることになったということです。その結果、進路について話し合う会議で、1年生の時の触法行為も議論の材料になり、学校のサーバーに保存されていた誤った情報が記載された資料が進路指導に使われることになったということです。
この推薦の決め方について、報告書は「学年の実態や実情により基準が毎年変わってしまったり、意図やねらいのない前例踏襲がなされたりするという、説明のつかない不適切な考え方だった」と取りまとめています。
全校生徒を対象に緊急のアンケート
広島県府中町の中学3年の男子生徒が自殺した問題を受けて、学校は、この生徒が悩んでいた様子がなかったかなどを調べるため、全校生徒を対象に緊急のアンケートを始めました。
この問題で、男子生徒が通っていた広島県府中町にある府中緑ケ丘中学校は、9日全校集会を開き、生徒は病気で死亡したと事実と異なる説明をしていたことを謝罪しました。
学校は、生徒が自殺する前の様子を調べるため、10日からおよそ630人の全校生徒を対象に緊急のアンケートを始めました。アンケートでは、生徒が困ったり悩んだりしている様子を、直接見たことや友だちから聞いたことはなかったかなどを尋ねています。アンケートは11日が締め切りで、学校では今月中にも結果をまとめ、今後、設置される予定の第三者委員会に報告することにしています。
学校は「アンケートを通して自殺に至った背景をできるだけ明らかにできるよう努力したい」としています。
この問題で、男子生徒が通っていた広島県府中町にある府中緑ケ丘中学校は、9日全校集会を開き、生徒は病気で死亡したと事実と異なる説明をしていたことを謝罪しました。
学校は、生徒が自殺する前の様子を調べるため、10日からおよそ630人の全校生徒を対象に緊急のアンケートを始めました。アンケートでは、生徒が困ったり悩んだりしている様子を、直接見たことや友だちから聞いたことはなかったかなどを尋ねています。アンケートは11日が締め切りで、学校では今月中にも結果をまとめ、今後、設置される予定の第三者委員会に報告することにしています。
学校は「アンケートを通して自殺に至った背景をできるだけ明らかにできるよう努力したい」としています。