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欧州中央銀行 追加緩和もユーロ上昇 株価下落
3月11日 5時39分

10日の外国為替市場では、ヨーロッパ中央銀行が追加の金融緩和を発表した直後は、追加緩和が予想を上回る大規模なものだという受け止めが広がり、ユーロは一時、主要通貨に対して値下がりしました。
このうち、円に対しては、発表直後におよそ1円値下がりし、1ユーロ=123円台半ばをつけたほか、ドルに対しても売られ、ユーロ安ドル高が進みました。
しかし、その後、ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁が記者会見で、「さらなる利下げは想定していない」と述べたことを受け、ヨーロッパ中央銀行が当面、追加の金融緩和には踏み切らないという見方が広がりました。この結果、ユーロは急速に買い戻され、円に対して一時、126円台半ばまで値上がりしました。
また、ヨーロッパの主な株式市場では、追加緩和の発表直後、株価が一時、大きく値上がりしましたが、ドラギ総裁の発言を受けて売り注文が増え、結局、各市場の株価指数は、前の日と比べてフランクフルトで2%以上下落したほか、ロンドンとパリでも1%以上下落しました。
市場関係者は、「発表直後は、大規模な金融緩和を市場は好意的に受け止めたものの、ヨーロッパ中央銀行が想定しうるほぼすべての政策を一度に出してきたことで、追加緩和は、これで打ち止めになるのではないかという見方が出ている」と話しています。

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