日・フィンランド首脳会談 ロシアとの対話継続で一致

3月10日 22時03分

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安倍総理大臣は、フィンランドのニーニスト大統領と会談し、ウクライナやシリア情勢など国際社会の課題の解決にはロシアの建設的な関与が欠かせないとして、ロシアとの政治対話の継続が重要だという認識で一致しました。

安倍総理大臣は１０日夜、総理大臣官邸で、日本を訪れているフィンランドのニーニスト大統領とおよそ４０分間会談しました。冒頭、安倍総理大臣が「安全保障や経済、北極などの分野で、両国の戦略的な協力関係を一層発展させていきたい」と述べたのに対し、ニーニスト大統領は「両国の関係強化に努めたい」と応じました。
このあと両首脳は、安倍総理大臣がロシアを訪問し、プーチン大統領との首脳会談を検討していることを踏まえ、国際社会の課題の解決にはロシアの建設的な関与が欠かせないとして、ロシアとの政治対話の継続が重要だという認識で一致しました。
また両首脳は、１０日午前、日本海に向けミサイルを発射した北朝鮮に対し、これ以上の挑発的な行動を自制するよう求めていくことを確認しました。
さらに、温暖化の進行による氷の減少で北極圏の開発に国際的な関心が高まっているとして、天然資源を計画的に利用することや、アジアとヨーロッパを最短で結ぶ北極海航路をさらに活用していく考えで一致しました。