トップページ社会ニュース一覧原発事故 放射性物質の放出量は
ニュース詳細

原発事故 放射性物質の放出量は
3月11日 5時07分

大量の放射性物質が放出され、世界最悪レベルとなった5年前の東京電力・福島第一原子力発電所の事故。外部に放出された放射性物質の量について、東京電力は事故の翌年、原発周辺で測ったデータやシミュレーションを基に試算を公表しています。
それによりますと、震災発生翌日の平成23年3月12日から3月31日までの間に放出されたヨウ素131と、セシウム137は合わせて90京ベクレルとみられるとしています。これはチェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質の17%余りに当たりますが、翌月の4月の放出量は4兆ベクレルと、当初の1000分の1以下に減ったと推定しています。
その後も放射性物質の放出量の低下傾向は続いていますが、事故から5年たった現在も、完全になくなったわけではありません。東京電力が原発周辺での観測を基に計算した1号機から4号機の原子炉建屋からの放出量は、いずれも3月の時点の平均で、事故の翌年には毎時340万ベクレル、2年後には毎時290万ベクレル、3年後には毎時130万ベクレル、4年後には毎時120万ベクレルとなっていて、直近のことし1月の時点でも毎時53万ベクレル未満の放出が続いています。
一方で東京電力は、放射性物質の放出量が減ったことで、原発の敷地境界にとどまり続けた場合の年間の被ばく線量は、1.4マイクロシーベルト未満に抑えられているとしています。

関連ニュース

このページの先頭へ