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巨大地震や津波の想定 見直し進む
3月11日 4時35分

5年前の巨大地震のあと、国は将来、日本で起こりうる南海トラフの巨大地震や首都直下地震の想定や、各地の津波の想定などの見直しを進めています。
5年前の東北沖の巨大地震では、地震の規模がマグニチュード9.0と国の想定を大幅に上回り、大きな被害につながりました。このため、国は震災のあと、科学的に考えられる最大クラスの地震や津波を考慮する必要性があるとして、従来の想定の見直しを進めています。

「南海トラフ」「首都直下」の想定は

このうち、「南海トラフ巨大地震」の想定では、地震の規模が最大でマグニチュード9クラスに引き上げられ、最悪の場合、それまでの想定の10倍を超える33万人以上が死亡するとされました。

「首都直下地震」についても、首都圏を中心に震源の場所を変えて複数の地震を検討し、このうち、都心南部の直下で起きるマグニチュード7.3の大地震では、最悪の場合、死者が2万3000人、全壊または焼失する建物が61万棟に上るとされました。

各地で想定見直し進む

また、日本海側についても北海道から九州にかけての日本海で想定した60の断層で起きる地震の中から、各地を襲う最大クラスの津波の高さについて初めて検討を行い、早いところでは地震の発生から1分以内に津波が到達し、場所によっては平地の津波の高さが10メートル以上になるという想定をまとめました。
さらに、震源域が北海道沖の千島海溝から、日本海溝の北部にまたがるような巨大地震が起きる可能性や、大阪市や名古屋市などの周辺で起きる大地震などについても検討が進められ、今後、新たな想定がまとまる予定です。

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