夜の京都、いざなう明かり 12日から東山花灯路
春の古都を光で彩る「京都・東山花灯路」の試験点灯が10日、京都市東山区であった。高台寺や八坂の塔かいわいの石畳があんどんの光でしっとり照らされ、観光客らが一足早く、風情漂う夜の街歩きを楽しんでいた。
午後6時半、ねねの道や石塀小路、大谷祖廟(そびょう)参道などに置かれたあんどんに明かりがともった。ライトアップされた八坂の塔も闇夜に浮かび上がった。通りかかった人らが足を止め、写真を撮りながら、光が演出するみやびな雰囲気に浸っていた。福岡県から訪れた大学3年吉田若菜さん(21)は「木の建物と光が合って、京都らしい雰囲気ですね」と喜んでいた。
花灯路は、京都府と市、京都商工会議所などでつくる推進協議会の主催。12~21日の午後6~9時半に点灯する。期間中、一帯では多彩な催しが行われる。
【 2016年03月10日 21時40分 】