杉戸絵、障壁画を展示 京都御所公開、4月6日から
宮内庁京都事務所は10日、京都御所(京都市上京区)の春季一般公開を4月6~10日に行い、太平洋戦争中の建物疎開で取り外していた杉戸絵や各御殿の障壁画などを展示すると発表した。入門時間は午前9時~午後3時半。
新御車寄(しんみくるまよせ)で展示する杉戸絵は幕末・明治の画家吉田公均の「春夏花車」。造営当初は御学問所(おがくもんじょ)から御常御殿(おつねごてん)をつなぐ廊下にあったが、1945年以降は収蔵庫で保管していた。
さる年にちなみ、御車寄(おくるまよせ)で土佐光文の寄障子(よせしょうじ)「養由基射猿之図(ようゆうきしゃえんのず)」、管理事務棟で原在照(ざいしょう)の襖絵(ふすまえ)「松に猿猴(えんこう)」をいずれも初公開する。清涼殿では平安時代から現在まで続く宮中行事「更衣(ころもがえ)」の場面を、人形展示を通じて知ることができる。
春興殿(しゅんこうでん)前広場では9日に雅楽(ががく)、10日に蹴鞠(けまり)を披露する。いずれも午前10時、11時からの2回。問い合わせは宮内庁京都事務所TEL075(211)1211。
【 2016年03月10日 22時05分 】