中国:スタグフレーションの可能性と債券投資リスクが高まる-海通証
2016/03/10 16:43 JST
(ブルームバーグ):中国の消費者物価上昇加速と成長鈍化を受け、スタグフレーションの可能性と債券投資のリスクが高まっている。中国誌、新財富で2015年に債券分析で最良の評価を受けた海通証券の調査チームが警告した。
中国が10日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇と、1年8カ月ぶりの大きな伸びとなった。姜超氏ら海通証券のアナリストらはリポートで、「スタグフレーションのリスクが高まっている」と指摘し、中国におけるマネーサプライ(資金供給量)のM1とインフレ率の「強い相関関係を踏まえれば、CPIは今年2.4%前後の上昇と、伸びが加速する公算が大きい。債券投資により慎重になるべきだ」とコメントした。
2月の生産者物価指数(PPI)は同4.9%低下し、過去最長の4年連続での前年割れとなった。
原題:Top-Ranked Researchers Flag China Bond Risks as Inflation Surges(抜粋)
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更新日時: 2016/03/10 16:43 JSTニュース一覧
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