中国電力2社、ブラックストーンの独沖風力発電施設に入札-関係者
2016/03/10 12:50 JST
(ブルームバーグ):ブラックストーン・グループが売却を計画している北海のドイツ沖風力発電所に対し、水力発電で中国最大の長江三峡集団と国営電力会社の国電集団が入札者の中に名を連ねたことが関係者の話で明らかになった。中国企業は欧州での資産買収を積極的に進めている。
非公開情報であることを理由に複数の関係者が匿名で語ったところでは、中国の2社は、16億ユーロ(約2000億円)と評価される可能性がある海洋風力発電「メアビント」プロジェクト売却に向けた2回目の入札に参加した。カナダのボレアリス・インフラストラクチャーや独ミュンヘン再保険の資産運用部門MEAGなども買い手候補として関心を寄せている。関係者の1人によると、次回の入札は4月に行われる。
ブラックストーン、ボレアリス、MEAGの広報担当者はいずれもコメントを控えた。国電と長江三峽にファックスでコメントを求めたが今のところ返答はない。
ブラックストーンは、メアビントの所有者ビントMWの80%の持ち分を保有、残りはドイツの風力発電デベロッパー、ビントラント・エネルジーアツォイグングス が保有している。ビントMWのウェブサイトによると、同施設の80基のタービンは合計出力288メガワットで約36万世帯に供給が可能。
原題:Blackstone’s Wind Farm Said to Draw Offers From Chinese Suitors(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Vinicy Chan vchan91@bloomberg.net;ロンドン Aaron Kirchfeld akirchfeld@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Ben Scent bscent@bloomberg.net; Aaron Kirchfeld akirchfeld@bloomberg.net Aibing Guo, Dinesh Nair
更新日時: 2016/03/10 12:50 JST