EU:グーグルへの異議告知書を準備か、モバイルOSめぐり-関係者
2016/03/10 14:32 JST
(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、米グーグルのモバイル向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」に絡む競争法違反の疑いをめぐり、同社に異議告知書を送付する準備を進めている可能性がある。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。グーグルが欧州の規制当局との間で抱える懸案事項がさらに1つ増えそうだ。
調査が非公表であることを理由にこれら関係者が匿名で明らかにしたところによれば、グーグルの複数の競合企業は、アンドロイドをめぐる調査に関連して当局に提出済みの文書からグーグルに見られたくない企業秘密を削除するよう要請された。欧州委は異議告知書を送付する前にこうした手順を踏むことが多い。
昨年4月、グーグルが自社の検索サイトで比較買い物サービスの「グーグルショッピング」を優先して表示していたことをめぐり、欧州委は異議告知書を送付。この時も送付の数週間前に、競合会社が文書から企業秘密を削除するよう求められていた。このほかにグーグルは広告事業や税をめぐる措置についても、欧州委の調査を受けている。
グーグルの広報担当アル・バーニー氏(ブリュッセル在勤)と、欧州委のリカルド・カルドソ報道官は共にコメントを控えた。
同関係者らによれば、アンドロイドをめぐり異議告知書を送付するかどうかの最終判断はまだ下されていない。
原題:EU Said to Take Steps Toward Complaint in Google-Android Case(抜粋)
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更新日時: 2016/03/10 14:32 JST