片山健志
2016年3月10日21時33分
東京大は10日、2018年2月に実施する理科3類の前期日程試験に、面接を加えると発表した。筆記試験による学力だけでなく、医師にふさわしい資質があるかを多面的に見極めるためだという。
東大によると、理科3類の入学者は主に医学部に進む。医学部では、実習で患者と接する機会を増やすなど、コミュニケーション能力が従来以上に求められている。面接は点数化せず、一定の資質・能力があるかを確認する方針だ。
また、入学者には試験の点数は高くても医療や医学を目指す意欲に乏しい学生もいるという。東大の南風原(はえばら)朝和副学長は「本当に医者になりたいのか、医学に向いているかを振り返る機会にしてもらいたい」と話した。7月をめどに実施方法を、17年には選抜要項をそれぞれ公表する。
全国の国公私立大学医学部医学科の入試で、面接がないのは東大と九州大だけ。理科3類は1999年~07年の9年間、面接をしていたことがある。(片山健志)
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